焼きまんじゅうを食べてみました
焼きまんじゅうを食べてみました
突然ですが、焼きまんじゅうというものをご存知でしょうか。
そうッ! 焼きまんじゅうとはッ!
あ、そういうテンションじゃなくていいですか。すみません。
焼きまんじゅうは、主に群馬県の郷土料理。今風に言えば群馬県民のソウルフードです。串で刺した饅頭の生地みたいなやつを焼いて、甘辛い味噌だれをかけたものです。
ピンときませんね。ピンときませんよね。自分でもそう思います。それでは、みんな大好きWikipediaから引用してみましょう。便利な時代です。
焼きまんじゅう
焼きまんじゅう(焼き饅頭、やきまんじゅう)は、群馬県地方の郷土食の一種。
蒸して作ったまんじゅうを竹串に刺し、黒砂糖や水飴で甘くした濃厚な味噌ダレを裏表に塗って火に掛け、焦げ目を付けたもので、軽食として好まれる。まんじゅうは、餡子を入れないもの(素まんじゅう。中国でいうマントウの類)が普通に用いられるが、一部にこしあん入りもある。
焼きたての温かいうちは軟らかいため食べやすいが、冷めると水分が抜けてしまい、噛みちぎれないほど固くなる。このため、焼きたてで冷め切っていないものが珍重され、お土産用等も、焼く前のモノに別にパッケージしたタレを添えて、自宅で焼く事を前提とした形で販売している。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
え。あんこ入りなんてあるの? 初めて知った。衝撃の事実だな。ちょっとうちの奥さんにも教えてくる。
ああ、失敬。取り乱しました。“一部こしあん入りもある”のくだりは無視して仕切り直します。
──仕切り直し──
ファースト焼きまんじゅう、いわゆる焼きまんじゅう素人の方は揃って言うでしょう。あんこ入ってねえじゃん、と。
そうです。あんこ、入っていません。だってそういう料理だもの。何言ってるんですか、入っていませんよ、こしあんなんて。いやだなあ、もう。
実食
冷凍庫に保存していた焼きまんじゅうを食べてみます。夫婦とも群馬出身の我が家には大体常備してあります。
1.焼きます
トースターで焼きます。
こんな感じで焼きあがります。
2.塗ります
付属の味噌だれを塗ります。
3.食べます
食べます。
4.おいしい
おいしい。
前述のとおり、饅頭とはいいながら餡子は入っていません。味噌だれは甘辛ですので、パンケーキをみたらし団子にしたような感じ、という表現が一番近いかと思います。全く分かりませんですね。
実際の店舗では塗りながら焼くので、本格的な感じで味わいたい場合はフライパン使って刷毛で塗りながら焼いたら楽にできる気がします。
焼きまんじゅうという料理について
地元でポピュラーな食品が、よその地域でも同じような知名度であるとは限らない。
年を経て、どこぞの商店街で“揚げまんぢう”という看板を発見した時には思ったものです。「饅頭を揚げるのか」と。
なるほど、この感覚。
饅頭を焼く。そう思うから違和感がある。さんざん言われてきた焼きまんじゅうに対しての偏見について、理解の鍵はここにある。焼きまんじゅうは、饅頭を焼くのではない。焼きまんじゅうという料理なのだ。
揚げまんぢうとて同じこと。焼きまんじゅうを食べて育った我々と同じように、揚げまんぢうを食べながら育った人もいる。食べずして判断するのは如何なものか。そうだ。揚げまんぢうも焼きまんじゅうも、饅頭を開祖に持つ饅頭仲間ではないか。
溜飲が下がった思いを味わいつつ帰路に就いた。
揚げまんじゅうは食べなかった。
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