新潟のたれかつ丼を食べてきました
──新潟へ旅行してきましたという話 その7──
新潟へ行く目的は大まかに2つ。1つは寺社仏閣の散策。そしてもう1つは、旨いものを食べに行くことなのです。
数多に存在する新潟の『美味い』が詰まったお店の中から、今回はたれかつ丼をご紹介します。美味しいは正義!
たれかつ丼とは
広くカツ丼とは、トンカツを玉子とじで煮たいわゆるカツ煮を、丼に盛った白米の上へ乗せた料理のことを指します。
そしてソースカツ丼とは、ウスターソースをベースにしたソースで浸したトンカツを、丼に盛った白米、そしてキャベツの上へ乗せた料理です。
一般的にカツ丼といえば、大体この2種類のカツ丼であることが多い。しかしながら新潟には、それらと全く異なるオリジナルのカツ丼が存在する。それが、新潟たれかつ丼。甘辛い醤油だれに浸した薄手のトンカツを、丼に盛った白米の上へと乗せた料理です。
カツ自体が薄手のため、枚数を増やしてカスタマイズできる(お店によります)のもまた、特徴の一つでしょう。
そして忘れてはいけない。新潟が米どころであることを。
美味い米がさらに料理の完成度を高める。新潟に行ったなら、忘れずに食べておきたいグルメの一つ。それが新潟たれかつ丼である。
そしてその発祥の店が、とんかつ太郎です。
とんかつ太郎
薄めのパン粉に包まれ、サクッとした歯ごたえ。
伝統の味、一度食べたら病みつきになること間違いなし!とんかつ太郎の歴史は、昭和初期に遡ります。
当時、新潟市の中心部には堀が巡らされ、堀の縁にはさまざまな屋台店が軒を連ねていました。私たちとんかつ太郎も、そんな屋台発祥店のひとつです。初代の小松道太郎は、当時モダンな料理だったかつレツを大胆にも醤油ダレにくぐらせてご飯の上にのせて提供しました。
このオリジナル料理が新潟の人に大いにウケて、いまや「新潟のかつ丼スタイル」として定着したのです。「新潟スタンダード」として長きにわたって愛され続けるかつ丼と、自慢のとんかつ料理の数々を是非ご賞味ください。
とんかつ太郎HPより
そんな新潟たれかつ丼発祥の店、とんかつ太郎へ行ってきました。
新潟駅から徒歩20分(バス停古町から徒歩5分)とのことですので、バスや車で向かうことをお勧めします。提携の地下駐車場があるそうですが、すぐ近くにコインパーキングがありますので、今回はそこに停めました。
店内は2階建て。1階のカウンターでオーダーしたたれかつ丼の到着を待ちます。
到着です。
枚数とご飯の量で調整するのが、新潟たれかつ丼の特徴。その時のお腹の許容量に合わせてオーダーすれば良いのです。
サクサクの衣と甘辛いたれが、新潟の米と絶妙にマッチする。薄手の肉は食べやすく、丼に積み重なったカツが一枚、また一枚と減っていく。これこれ。これを食べるために新潟へ来た。そう言わしめる一品。ごちそうさまでした。
まとめ
全然関係ない関東のそば屋で出していたカツ丼が、たれかつ丼だったことがあります。
当時はそんな知識もなく、店にもメニューにも新潟の「に」の字もなかったため、変わったカツ丼を出す店だな、くらいの感覚で食べ続けていました。それが新潟たれかつ丼だったと知るのは、数年後のことです。
そのそば屋は職場付近にあったため普段使いとして利用していましたが、やがて異動になり通うこともなくなりました。それから何年かを経て、付近へ行く機会があったため足を運んでみたものの、たれかつ丼(カツ丼)はもうメニューから消えていたのです。
自分にとって、そんな幻のカツ丼が、実は新潟のソウルフードでした。
関東圏でも口にする機会は稀にありますが、変なアレンジを加えられていたり、すぐに閉店してしまったりと、なかなか理想のたれかつ丼に出会うことは難しい。
やはりここは一つ、新潟に行ったなら是非食べるべきメニューに加えていただきたい。本場のたれかつ丼は、やっぱ一味違いますぜ。
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