パワハラでうつ病にさせられた際の経験をまとめてみました──その8
例えばパワハラでうつ病にされたとします。
会社は慈善事業ではない。その責任を最後まで診ることはありません。ここに挙げる対応例を一読した方が、うつ病にされた場合の辛さをほんの少しでも共有していただけたら。そう思います。
ここではパワハラでうつ病にされたサラリーマンが、その際に経験したことをまとめとして集約し、ご紹介します。
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大切なのは売上を出せる社員──パワハラがあったとか、うつにさせたとかの責任は取らない
会社は慈善事業ではないので、いつまでも病気の人間に構っていられません。たとえ、パワハラでうつ病にされたとしてもです。
社則とか社員規定とかを調べると、多分その辺の記述はあると思います。業務に耐えられないと判断した場合は解雇できる、みたいな項目が必ずあります。
会社が大事なのは当然、売り上げを出せる社員。潰れてしまった社員は文字通り、お払い箱です。
ここら辺、綺麗ごとを言っても仕方ないので、自分の知っている限りの事例を振り返ると、怪我をしたり、病気になってしまったりした従業員に対しての扱いは、かなりドライです。
うつにされた場合の会社側の対応──窓際社員とは
職場復帰にあたっての待遇は、善意の仮面を被って問題が発生しないギリギリのラインまで業務範囲を狭めます。例えば就業時間の制限。例えば窓際族扱い。
悲しいことに、倒れてしまうのは真面目に働いている人や、精力的に働いている人が多い。今まで目立った活躍をしていた人が、完全にお荷物扱いにされていくのを何度も見てきました。
何度もそういう人たちを見てきたはずなのに、困ったら藁をもつかむ気持ちで会社の制度にすがってしまうのが、人間の性。こうして、自分も晴れて窓際の椅子を獲得するに至ったわけです。
やさしさという名目で、空気のような扱いをされます。実際になってみないと分からないと思いますが、これは結構辛いです。
最初は善意と憐みが多めの扱い方をされます。
時間が経つにつれ、そういう扱いにされた経緯が忘れ去られていきます。
さらに、その当時を知る人間が減っていきます。例えば定年退職。例えば人事異動。
最終的に倒れる前の輝いていた時代を知らない人が大半を占めるようになり、“業務制限がかかった空気扱いの人間”という事実だけが残されるのです。
こうして、立派な窓際社員が出来上がります。
メンタルヘルス対応における職場復帰とは、いわゆるこういう扱いです。完全に元通りの扱いになることはありませんし、体調も完全に元通りにまでは戻りません。
そもそも会社の制度にすがろうと判断している時点で、すでに心が壊れています。その時点でもう、どうにもならないですけどね。
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