【1日5個】ロックで覚えるインスタント手話【促音・拗音1】
ブラック企業で多忙を極めながらもコツコツと独学で手話を学びました。
覚えるのは1日5個までと決めて、少しずつ覚えていきましょう。
入口となる50音くらいなら、さほど難しくないです。
手話:促音・拗音を覚える(1)
ゆっくり手話を覚えていきましょう。1日5個で大丈夫です。
本日の題材は『促音・拗音』です。促音・拗音の違いは、ここでは覚える必要ありません。
今日は4つ。小さい『ッ』、小さい『ャ』『ュ』『ョ』を覚えてみましょう。
手話:促音・拗音の実践例
気付いていただけましたでしょうか。手話を手前に引くと、促音・拗音になります。
促音・拗音はそれ単体では使いません。例えば『しゃ』の場合は以下の通りです。
このように2つの文字を組み合わせます。今までの知識で対応可能です。
覚え方について
50音はブラック企業に勤めていた時分に覚えられたくらいです。
あまり難しいことではありません。
覚え方のコツを3パターン紹介します
覚える手話は1日たった5つまで。今日は4つ覚えましょう。
以下、3パターンの中から、ご自身に合うやり方を1つだけ選んで実施するくらいで十分です。
- 反復:5つ(今日は4つ)の形を繰り返し練習する
- 本質:なぜその手の形なのかを知る
- 実践:使える範囲で手話訳してみる
私のおすすめは1の『反復練習』です。
1.反復練習
一番簡単、かつ効果的な方法です。
「ゃ~ょ→っ」、「っ→ょ~ゃ」、を繰り返します。少し変則的になってしまいますが、以下を参考にしてください。
- ゃ→ゅ→ょ→っ
- っ→ょ→ゅ→ゃ
空いた時間にひたすら繰り返します。
促音・拗音は対象の手話を手前に引くだけですので、これまでに覚えてきた50音を復習しておくだけでも十分対応できます。
- あ→い→……→ん→ー
- ー→ん→……→い→あ
注意点は一つだけ。
発音しなくていいので、発声してください。口の形だけでOKです。
覚えやすくなるのはもちろん、実際に手話を使うときに必要となります。
2.本質確認
その手話の起源が分からないと気になってしまう方におすすめの方法です。
実際に私が使ったテキストはこちら。
手話の起源を絡めて紹介してくれます。
本質を理解することにより、深い知識と納得をもって表現することが可能です。
3.実践練習
自分の知っている言葉を手話で表現してみるだけでOKです。
- 身近な題材を選ぶ
ここが重要になります。
教え方の上手い先生や、覚えるのが得意な同級生は、語呂合わせや替え歌を作るのが上手かった。その理由はこういうことです。
- 身近な題材(地名、友達の名前等)での語呂合わせ
- 誰でも知っている曲(民謡、流行歌等)での替え歌
使える手話の種類が少ないうちは、単語や人の名前を題材にするとやりやすいでしょう。
番外編(おまけ)
覚え方の中でも『3.実践練習』は少し難しいかもしれません。
参考として『とあるロックシンガーが題材を選ぶ場合』をテーマに、ロックな単語に絡めた表現を選定してみます。
【例1】
ショー(しょー)
ロックに欠かせない要素。『ショー』です。ワールドクラスのロックバンドになると、ライブやコンサートというより、最早ショーである。舞台装置の到着が遅れたという理由で、直前に出演をキャンセルするバンドも存在する。出演しないがグッズは販売する。
【例2】
サックス(さっくす)
ロックでも大活躍の楽器。『サックス』です。ドラム、ボーカルと同じく練習場所に困る楽器の一つ。意外と昼間の公園で練習している人を見かける。貧しい少年がショーウィンドウに張り付いていると紳士から買ってもらえる、とか小ボケをかますつもりだったが、ありゃあトランペットだ。
【例3】
駐禁(ちゅうきん)
ロックと切り離せない罰則。『駐禁(駐車禁止違反)』です。90年代くらいまでは路上駐車を含む交通法規が、現在よりかなり大らかだった。主に2~3時間のスタジオ練習などで甘く見て、駐禁の切符切られる光景を見たのは1度や2度ではない。そのフラストレーションは演奏や作品に転嫁され、よりロックなサウンドへ昇華されていくという。
【例4】
漆黒(しっこく)
ロックで好まれる表現。『漆黒』です。ロックに関わる大多数の人は黒を好む。黒好きが高じて、より黒くあれと追求する果てに、暗黒や漆黒という表現に行きつく。これをブラックと訳してしまうと、途端にファンキーになるので不思議だ。
【例5】
キック(きっく)
ロックにおけるバスドラムの別称。『キック』です。『取っ手』とかと同じく後ろを上げる発音です。バスドラム。バスドラ。ベードラ。キックなど。バスドラムの呼び方は多彩。どれを使っても不思議と聞き返されたりせず通じるので、方言みたいなもんかと思っている。
【例6】
焼酎(しょうちゅう)
下町のナポレオンなどの洒落たキャッチコピーがついているロックなドリンク。『焼酎』です。ロックだけにロック(氷のみ)とか調子に乗って飲んだ挙句、酔っ払って訳分からなくなってくると焼酎を焼酎で割って飲みだしだりします。普通に水とかソーダで割った方がうまいので、そんな飲み方をしてはいけないぞ。
【例7】
ノーフューチャー(のーふゅーちゃー)
ロックに必須の思想。『ノーフューチャー』です。絶望から刹那的な生き方まで、程度には大小がある。テーマとしての選ばれやすさは体感で第2位。ちなみに1位はラブソング。モテたくてロックバンドを始めた人は結構多いので、大半がリア充爆発しろと本気で思っている。そんな人が突然ラブソングを歌いだしたら多分彼女でも出来たので、薄い目でにこやかに見守りつつ、爆発を願ってあげるのが礼儀。あと、焼酎を飲みすぎた次の日の気分もこれです。
【例8】
チャーシュー(ちゃーしゅー)
成功者にのみ許されたラーメンの具材。『チャーシュー』です。何の躊躇もなくチャーシュー麺を注文できるようになると一人前になったもんだと実感する。でもコスパを考えると牛丼屋に行くし、さらに財布の中身を見た後なら後輩の働くコンビニへ廃棄のパンをたかりに行く。
【例9】
ロックンロール(ろっくんろーる)
ロックンロール。言わずもがな『ロック・アンド・ロール』の事である。真偽のほどは不明だが、捨てる票ならロックによろしくと立候補したこともある超大物ロックシンガーは、謝罪を要求された際に小声で「ロックンロール」と言いながら頭を下げたという衝撃的な伝説がある。
ロック縛りだけでも、これだけ表現できます。
促音・拗音が使えるようになると、さらに表現の幅が上がりますね。
拗音には小さい『あ行』も含まれますので、次回はそれを覚えます。
それでは次回【促音・拗音2】でお会いしましょう。
<参考>
NPO手話技能検定協会. 手話技能検定公式テキスト 5・6・7級. 改定2版, 日本能率協会マネジメントセンター, 2017, 214p.
978-4-8207-4670-6
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