40代ですがコロナ禍の中ようやく転職出来たので色々と数値化してみました

2020年12月5日

 40代からの転職は成功するのか。

 人生の時間は有限。ブラック企業に付き合っている時間なんてもったいない。

 40代、コロナ禍による就職難。不利な状況をかいくぐり、ブラック企業から再就職したその経験、お伝えします。

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今回の転職活動における最終成績

 厳しい厳しいと言いますが、どの程度の厳しさなのか。今回の転職活動を数値化してみました。

転職活動の記録
 転職活動開始から:123日
 無職から:92日

 総コンタクト企業:59社
 採用:1社

転職活動のメモより集計

 合格率1/59社です。

 打率で言えば0割1分7厘。パーセンテージに換算すると1.7%。

 素人目に見ても、これは低い。

今回の転職活動の企業別進捗について

 更に分析を進めます。

 実際にはどこまで食い込んで行けたのか。その進捗について集計してみました。

転職活動の進捗比率
 申し込み数:50社
 スカウト数:9社(ジャンル外のスカウト除く)

書類選考前の一次選考結果
 一次選考不通過:40社
 一次選考通過:19社

一次選考通過後の書類選考結果
 書類選考:15/19社(プラチナスカウト含む)
  スカウト辞退:3社
  返信なし:3社
 書類選考通過後の面接実施:9社

書類選考通過後の面接による選考結果
 一次面接:3/9社
 二次面接:2/3社
 三次面接:1/2社

転職活動のメモより集計

 1つずつ紐解いてみましょう。

申し込み数:50社
スカウト数:9社(ジャンル外のスカウト除く)

 自発的に申し込みした企業が50社。企業側からのスカウトが9社です。実際にはこれ以上のスカウトも毎日のように来ていましたが、ジャンル外のスカウト(絨毯爆撃的な)に関してはカウントしていません。

一次選考不通過:40社
一次選考通過:19社

 59社申し込み、もしくはスカウトにてコンタクトを取りました。

 その中で一次選考を通過したのは19社。一次選考通過とは、申し込み後に「履歴書見せてください」の状態になったものを指します。

書類選考:15/19社(プラチナスカウト含む)
書類選考通過後の面接実施:9社

 ここでいう書類選考とは、履歴書と職務経歴書を正式に提出した状態を指します。つまり、書類選考通過とは、履歴書・職務経歴書を見て、面接のステージに進んだものを指します。

 書類選考通過が15件。一次面接実施が9件という矛盾は何か。

 ビズリーチには、面接確約という謳い文句のプラチナスカウト、というシステムがあります。こちらは書類選考通過としてカウントしています。

 有難いことですが、条件が合わずに辞退、もしくは何故か音信不通になり面接未実施という企業があります。それにより、最終的に面接を実施した企業が9社、という計算です。

 プラチナスカウト自体については後述します。

 話を戻します。最終的に統計を取るべき数値は、以下にまとめられます。

転職活動の進捗比率
 申し込み・スカウト数:59社
 一次選考通過:19社(32%)
 面接実施(書類選考通過):9社(47%)
 一次面接通過:3社(32%)
 二次面接通過:2社(33%)
 三次面接通過:1社(50%)※採用

転職活動のメモより集計

 繰り返しますが、一次選考通過とは、申し込み後に「略歴は分かりました。それでは正式に履歴書見せてください」の状態になったものを指します。つまり、申し込んでから一次選考を通過する確率は19/59社=32%。約3割。

 履歴書を事前に見るか、面接当日に見るかは問わず、面接まで実施してもらえた企業は、一次選考通過から9/19社=47%。約半分くらいです。

 一次面接、二次面接の通過割合は上述の通りですが、面接実施回数に対しての採用率、という考え方でいくと、実に1/9社=11%。おおよそ1割という結果になります。

 面接まで辿り着けても、なかなか厳しいですね。

 もう少し厳しい数字を出してみましょう。

申し込みから
 一次選考を通過する確率:19/59社(32%)
 面接を実施される確率:9/59社(15%)
 採用される確率:1/59社(1.7%)

転職活動のメモより集計

 厳しい。これは、厳しい。

 ですが逆説的に捉えれば、1.7%とはいえ採用される可能性はある、ということになります。実際、ここに1.7%を突破して採用された人間がいるのです。

職種による対比

 転職を機に別業種に就くことも考えました。

 ここでは、申し込み職種について集計してみます。

応募職種
 同業他社
  応募:16社 書類選考:10社 面接:4社 採用:0社
 別職種・関連性あり
  応募:27社 書類選考:7社 面接:4社 採用:1社
 完全別職種
  応募:16社 書類選考:2社 面接:1社 採用:0社

転職活動のメモより集計

 職種の分類が分かりにくいかと思いますので、もう少しかみ砕きます。

 仮に前職が大工さんだったとします。

  • 同業他社 → 大工
  • 別職種・関連性あり → 建材メーカー
  • 完全別職種 → アパレル関連

 こんな感じでしょうか。

 とりあえず書類選考の舞台に乗らないと、始まりません。

書類選考到達率
 同業他社:10/16社(63%)
 別職種・関連性あり:7/27社(26%)
 完全別職種:2/16社(13%)

転職活動のメモより集計

 完全別職種になるとほぼ門前払いです。全く別の職種へ転職することが、いかに難しいかが分かります。

 これが面接まで進む確率になるとこうです。

面接到達率
 同業他社:4/16社(25%)
 別職種・関連性あり:4/27社(15%)
 完全別職種:1/16社(6%)

転職活動のメモより集計

 逆に全く別の職種でも6%は面接まで行ける、という捉え方もできます。

 しかしながら、20代の若者ならまだしも、40代のおじさんが完全に別の職種に転職するのはお勧めはしません。面接までは行けますが、採用に至るにはハードルが高すぎるのです。

 どうしてもという熱意があるなら、その業種について真剣にライフプランを検討し、勉強する必要があります。そこまでして臨まない限り、道は開けないものだと考えて良いでしょう。

 後日記述しますが、未経験歓迎の記述は鵜呑みにしない方が良いです。

その他補足

 プラチナスカウトについて、および、今後増えていくことが予測されるWeb面接について補足します。

プラチナスカウトとは

 ここでプラチナスカウトについて説明しておきましょう。

 ビズリーチのシステムです。企業、エージェントが使える回数制限のあるスカウト。基本的に書類選考通過扱いで、面接確約とされている制度です。

 とはいえ、実際にはプラチナスカウト直後に音信不通になり、面接が実施されないパターンもあります。具体的には音信不通を3件ほど経験しました。

 プラチナスカウトについて集計してみましょう。

プラチナスカウト集計
総数
 エージェント:1件
 企業:7件

内訳
 条件合わずお断り:3件
 返信後音沙汰なし:3件
 面接実施:2件

転職活動のメモより集計

 残念ながら希望条件と合わずお断りするケースもあります。この状況下では贅沢だったかなと思ったりもします。しかしながら、転職しようとしている時点で労働条件に不満があって辞めるのですから、ここは妥協しなくて正解だと思います。

 問題は、返信後音沙汰なしのケース。面接確約だというシステムの割に、スカウトメールへの返信後、プッツリ連絡が来なくなるケースが3件ほどありました。

 エージェントからのプラチナスカウトの場合、まずそのような不義理はありません。エージェントからのスカウトは、大半がプラチナではなく通常のスカウトです。回数制限のあるプラチナスカウトを切ってまで連絡してくる場合、それは勝算があっての事でしょうから、マッチングの確率が高い案件だと考えて良いでしょう。

 注意すべきは、企業からの直接スカウト。エージェントはスカウト・マッチングのプロですから、対応に隙がありません。比べて企業側は不慣れな場合が多く、従来業務を行いながらの対応です。思っていた人物像と違った、という場合も当然あるのでしょう。その上で、平然と未返信で放置できるのは、残念ながら企業の体質がそれを許容するものであるということです。

 お互い無駄な時間を使わずに済んで良かったな、等と考えるのが正解です。

 ぬか喜びさせられたのは若干しゃくですが、そもそもプラチナスカウトの意味をよく分かっていないのではないかと推察いたします。

 実態としてはこのような感想です。残念ながらビズリーチ側が謳っているほど、優位性の高いスカウトにはなっていないと、個人的には感じました。

 とはいえ、正しく使われた場合に限り、面接まで確実に進むのは良いです。

プラチナスカウトからの面接実施率
 全体比率:2/8社(25%)
 面接辞退を除く:2/5社(40%) ≒ 返信後音沙汰なし:3/5社(60%)

転職活動のメモより集計

 御覧の通り、プラチナスカウトへの返信から、面接に至る確率は4割。これまでの確率と比べて格段に高いことが分かります。問題は、スカウトなのでお声が掛からないと始まらないという点に尽きます。

 本来は面接確約なので100%であってほしいものですが、前述のとおり、無駄な時間を使わなくて良かったなと捉えれば、なんということもないでしょう。

Web面接の実施率

 コロナ禍において急速に普及したWeb会議。今回の転職活動においても、当然の如くWeb面接を実施する企業がありました。

 では実際、どの程度の企業がWeb面接を実施したのでしょうか。

Web面接の実施率
 一次面接のWeb実施率:3/9(33%)
 面接全体のWeb実施率:4/14(29%)

転職活動のメモより集計

 サンプル数が少ないので微妙ですが、約3割の企業がWeb面接でした。妥当な数だと思います。

 理想を言えば、1次面接くらいは全てWebで済ませたいくらいです。

  • Web面接:担当レベル
  • 本社面接:役員面接

 そんな2段階面接がシンプルで良い。

 実際にはそんな感じの、あくまでも「コロナ禍の状況、面接者へ気を遣っていますよ」的なパフォーマンスでWebです、という企業が半分。残り半分は、お互いの移動距離を考えて、という部分を前面に押し出していました。

 後者は地方の企業がそれ以外の地域に駐在する管理者を募集、的な場合に感じられた空気感ですね。

 ちなみに、個人レベルの飲み会やミーティングをオンラインで開催した場合、Zoomとスカイプが半々くらいです。対企業ではどうでしょうか。

Web面接で使用されたアプリケーション
 Zoom:1社
 自社アプリ:1社
 その他:1社

転職活動のメモより集計

 サンプル数が少なすぎてとても統計になっていると言い切れませんが、ご参考まで。

 ここら辺、企業側もPC、スマートフォンの指定はありません。どちらでも対応出来ますが、その分適応力が試されていると思っていいでしょう。

 蛇足ですが、その他のアプリを使用した事例に関して、未だにそのアプリからの広告メールが届きます。正直ウザいです。その企業に採用されていないだけ尚更鬱陶しい。

まとめ

 40代という年齢の厳しさ。コロナ禍もあり大分苦労しましたが、無事転職出来ました。

 流石に3ヶ月無職で過ごすとは思いませんでした。周囲からは、この状況下で決まるだけ良かったと、安堵の言葉をいただいております。

 個人的な感想として、特に3次面接や現場見学までさせておいて不採用、という企業には、このコロナ禍の状況を鑑みても、鬼だなと感じました。交通費くらい出してくれてもいいよなあ。

 いかな有名メーカーであっても、コロナ云々だけでなく、SNSが当たり前に浸透した昨今、もう少し情報の拡散性について危惧した方が良い。

 面接者は自社の社員候補でもありますが、潜在顧客でもある。

 逆説的に捉えるなら、そういう危機管理意識の無い企業へ所属せずに済んだ。そう考えるのも良いでしょう。

 単なる負け惜しみですけどね。

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