40代ですがコロナ禍の中ようやく転職出来たので利用した転職サイトについてまとめてみました

2021年1月12日

 40代からの転職は成功するのか。

 人生の時間は有限。ブラック企業に付き合っている時間なんてもったいない。

 40代、コロナ禍による就職難。不利な状況をかいくぐり、ブラック企業から再就職したその経験、お伝えします。

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転職サイトを使う

 Web環境が大衆化した近年では、最もポピュラーな転職活動ではないでしょうか。実際に今回の転職活動は、ほぼWebからの応募でした。

 前提として「40代からの転職」であり、「ブラック企業からの早期撤退」という大条件がつきます。計画的に資格を取得するような、いわゆる「手に職」を目的とした前向きな転職ではありませんので、セミナーを受けるような手順は考えませんでした。いち早く転職先を見つけることを最優先事項としています。時間勝負です。

 ここでは実際に、今回の転職活動で使った転職サイトをご紹介いたします。

実際に使用した転職サイトについて

 今回の転職で探した条件は以下の通りです。

  • 職種:事務
  • 業界:不問
  • その他:管理職 ※可能であれば

 この条件で複数の転職サイトを利用してみました。その結果、および個人的な感想をお伝えします。


doda

doda
 申し込み・スカウト数:29社
 一次選考通過:3社(10%)
 面接実施(書類選考通過):3社(10%)
 一次面接通過:1社(3%)
 二次面接通過:1社(3%)
 三次面接通過:0社(0%)

転職活動のメモより集計

特徴
 知らない方がおかしいというくらい有名な老舗の転職サイト。求人案件の多さは流石といったところ。

 通常の求人検索はもちろん、エージェントサービスに申し込めば担当キャリアアドバイザーからの紹介求人、採用プロジェクト担当からの紹介求人が受けられる。さらに企業からのスカウトもあります。

感想
 個人的には一番お世話になった転職サイトです。バランスがいいのと、痒いところに手が届く印象です。他の転職サイトやエージェントから紹介される求人の大半が、既にこちらで申し込み済みという状態でした。

 キャリアアドバイザーや採用プロジェクト担当等のサポートが、こと細かに行われていたのが印象的です。気軽に相談やアドバイスを受けられる環境が整いますので、転職活動に慣れていない方などは心強いでしょう。残念ながら結果は伴いませんでしたが、十分期待できるところまで到達していたと言えます。

 なお、こちらをフル活用して転職した友人のアドバイスを参考にすると、チャットでの相談が早期転職のカギであるとか。


ビズリーチ

ビズリーチ
 申し込み・スカウト数:17社
 一次選考通過:9社(53%)※プラチナスカウト含む
 面接実施(書類選考通過):3社(18%)
 一次面接通過:2社(12%)
 二次面接通過:1社(6%)
 三次面接通過:1社(6%)※採用

転職活動のメモより集計

特徴
 クセのあるCMでお馴染みのビズリーチです。特性は分からずともCMくらいは目にしたことがあるのではないだろうか。

 開示したプロフィールを見た企業やエージェントから声が掛かるのを待つという、待ち状態が基本スタイルです。募集に応募することもできますが、品定めされる側ですので成功率は低めです。

感想
 打率で言えばこちらが一番良かった。ただし待ちが基本になるので、従来の転職サイトと同じ感覚で使うと肩透かしを食うでしょう。本来は無職になってから利用するのではなく、就業中に利用するべきサイトです。忘れた頃に声が掛かります。

 ここでの立ち回りは、面接確約のプラチナスカウト待ちです。詳細は過去の記事をご参照ください。

 なお、従来の転職サイト同様、求人検索から応募した場合のみのデータは以下の通りです。通りにくいですが、一度抜けてしまえばそこそこいいところまで行く印象です。

プラチナスカウト除く、募集要項からの応募のみ
 応募数:9社
 一次選考通過:1社(11%)
 面接実施(書類選考通過):1社(11%)
 一次面接通過:0社(0%)

転職活動のメモより集計

 唯一通った1社は募集要項に書いていない条件が引っ掛かり、双方合意の上で開始から1分も経たずに面接を閉じました。Web面接で良かった。危うく無駄足になるところでした。

 なお、自分の市場価値を知るため常にプロフィールを開示しておく、という使い方もあるらしい。企業からしたらいささか迷惑だと思いますが。


Indeed

Indeed
 申し込み・スカウト数:2社
 一次選考通過:0社(0%)
 面接実施(書類選考通過):0社(0%)
 一次面接通過:0社(0%)
 二次面接通過:0社(0%)
 三次面接通過:0社(0%)

転職活動のメモより集計

特徴
 同じく、クセのあるCMでお馴染みのIndeedです。印象的なCMソングが耳から離れないという方も多いはず。

 求人検索だけでなく、企業のクチコミや職種毎の平均給与などが検索できる。

感想
 ターゲット層が若手であることが多い印象。「管理職」の文字を見かけることもあるが、基本的にこれからの人に対しての募集であるため、40代からの職探しには若干難ありな印象。

 ただし、コンテンツである「企業クチコミ」の情報がある程度有益です。40代からの転職は焦りがちなので、申し込み前に一度調べておくのがお勧めです。

 申し込んだ2社は残念ながら門前払いでしたので、とりたててこうした方が良い、的な話はできないのが残念。


はたらいく

はたらいく
 申し込み・スカウト数:4社
 一次選考通過:1社(25%)※履歴書持参での面接
 面接実施(書類選考通過):1社(25%)
 一次面接通過:0社(0%)
 二次面接通過:0社(0%)
 三次面接通過:0社(0%)

転職活動のメモより集計

特徴
 地域密着の職が探しやすい。機能は基本的な求人検索のみのオーソドックスなタイプ。

 特徴的なのは「らいく!を送る」ボタン。企業のPRや募集状況に「らいく!を送る」ボタンで事前にアピールできる。また、登録したプロフィールに対して企業側から「らいく!」が送られることもある。

感想
 地域密着の中小企業を探したい場合に有効。現場職が多い印象。

 キャリアアップならぬキャリアダウンをも視野に入れて応募してみました。例え年収が下がっても通勤距離が自転車範囲の職場であれば十分魅力的です。

 手応えとしては経歴、年齢から敬遠されてしまったことが多いです。40代管理職での応募にはあまり向いていない印象。唯一面接まで到達した1社の面接官曰く、「年齢的にご満足いただける給与は提示できないと思いますが……」とのこと。結果は不採用でした。

 なお、今回「らいく!」を送りまくった企業に限って応募後の返信すらなかったので、「らいく!を送る」ボタンの効果に関しては不明。


イーアイデム正社員

イーアイデム正社員
 申し込み・スカウト数:2社
 一次選考通過:1社(50%)※履歴書のメール送信
 面接実施(書類選考通過):1社(50%)
 一次面接通過:0社(0%)
 二次面接通過:0社(0%)
 三次面接通過:0社(0%)

転職活動のメモより集計

特徴
 オーソドックスな転職サイト。こちらも地域密着の中小企業を探したい場合に。

感想
 とにかくログイン画面への行き方が分かりにくい。しまいにはトップの検索窓から「ログイン」で探したくらい分かりにくい。

 申し込みのサンプル数が少ないのであまり参考にならないとは思いますが、感触的には面接までは通りやすい印象。完全無職になってから初めて行った面接は、ここの掲載案件でした。

 公園の管理人などスローライフな案件が、個人的には印象的。


求人ジャーナル

求人ジャーナル
 申し込み・スカウト数:1社
 一次選考通過:1社(100%)※履歴書持参での面接
 面接実施(書類選考通過):1社(100%)
 一次面接通過:0社(0%)
 二次面接通過:0社(0%)
 三次面接通過:0社(0%)

転職活動のメモより集計

特徴
 同じく地域密着型の中小企業を探す場合に。

感想
 1社中1社の面接なので数値的には100%となってしまう。実際には40代管理職を探すには向いていないと思われます。面接結果は、はたらいく経由で面接を受けた1社と同様、年齢と年収のバランスを引き合いに不採用となりました。

その他の転職活動について

 手軽なのは転職サイトというだけで、もちろん転職サイト以外の活動も行っておりました。

 その活動についても公表します。


ハローワーク

ハローワーク
 申し込み・スカウト数:2社
 一次選考通過:2社(100%)※履歴書の送付
 面接実施(書類選考通過):0社(0%)
 一次面接通過:0社(0%)
 二次面接通過:0社(0%)
 三次面接通過:0社(0%)

転職活動のメモより集計

特徴
 いわゆる職安。無職の状況における、定番中の定番の就職活動。

 求人検索自体はインターネット環境があれば家でもできますが、申し込みはハローワークの仲介となるため窓口での申請が必要です。

感想
 一番手軽なのは以下の手順。

  1. 求職者マイページの開設(ハローワークでの窓口登録、要)
  2. 求職申込み(仮登録:インターネット)
  3. 紹介状の発行(本登録:ハローワーク窓口)
  4. 企業への申し込み(郵送:紹介状、履歴書、職務経歴書)
  5. 企業からの審査結果の連絡

 残念ながら2社とも面接には至らなかったため実感はないですが、転職サイトでの申し込みと比較してとにかく時間がかかります。上述の通り、ハローワーク窓口での手続きを経た上で、履歴書を郵送して初めて審査に入るため、募集を見てから審査結果が出るまでに約2週間程度でしょうか。

 今回の例で言えば、お祈り(不合格)の連絡が郵送でした。面接の日程を決めるつもりなら電話連絡でしょうから、不合格であったことがさらに連絡の遅れを招いたのでしょう。スピード感をもって再就職先を決めたい時期なので、モヤモヤしながら連絡を待っていたことを思い出します。


エージェント(仲介業者)

エージェント(仲介業者)
 申し込み・スカウト数:2社
 一次選考通過:0社(0%)
 面接実施(書類選考通過):0社(0%)
 一次面接通過:0社(0%)
 二次面接通過:0社(0%)
 三次面接通過:0社(0%)

転職活動のメモより集計

特徴
 転職サイトのエージェントではなく、専属の仲介業者とのエージェント契約です。

 こちらからアポイントを取る方法だけでなく、転職サイトで企業からのスカウト機能を利用していると連絡が来る場合があります。スカウトがメインとなるビズリーチなどではこの手の業者から頻繁に連絡が来ます。

感想
 地域性もありますので名称は伏せます。ここでは仮にA社としましょう。

 今回利用した仲介業者はA社1社のみ。そこで経験した手順は以下の通りです。

  1. ビズリーチ・dodaなど転職サイトのスカウト機能でアポイントが来る
  2. 担当エージェント(スカウト者)との連絡
  3. A社への訪問によるエージェントとの面接(打合せ)
  4. 条件に合う、もしくは条件に近い募集案件の紹介)
  5. 専用サイトでの募集検索とエージェントからの紹介
  6. その他、エージェントとの相談

 この手の仲介業者には得意・不得意の分野があります。残念ながら今回の希望業界はA社にとってあまり得意なジャンルではなかったらしく、魅力的な案件があまり見つかりませんでした。利用する前に得意ジャンルを少し調べた方がいいかも知れません。


直接申し込み

直接申し込み
 申し込み・スカウト数:1社
 一次選考通過:1社(100%)※履歴書の送付
 面接実施(書類選考通過):0社(0%)
 一次面接通過:0社(0%)
 二次面接通過:0社(0%)
 三次面接通過:0社(0%)

転職活動のメモより集計

特徴
 転職活動の基本。企業への直接アポイントによる申し込みです。

 主に企業のホームページにある募集から申し込みます。敷地のフェンスに掲示してある募集や新聞折込の募集から電話での申し込み、という方法もありますが、今回の40代管理職という条件で探す場合、その方法はあまり当てはまらないかも知れません。

感想
 転職サイトとの違いは、登録プロフィールでの一次審査がないため、履歴書の送付、もしくは履歴書持参による面接が入口となります。まずは人柄を見て欲しいとか考えている人は、この方法も十分有益だと思います。

 企業側からすれば、媒体への広告料や仲介料が必要ないため大歓迎です。

転職サイトの注意点

 こうして改めてまとめると良くわかりますが、地域密着型の募集案件を探している場合、ほぼ大半が現場職になります。

 冒頭で記載した今回の条件をもう一度おさらいします。

  • 職種:事務
  • 業界:不問
  • その他:管理職 ※可能であれば

 この条件での問題は言うまでもなく年齢である40代ですが、最もネックとなるのは管理職という条件です。

 地域の中小企業で管理職を募集しているケースはごく稀です。また都市部から離れて郊外へ行くにつれ、製造業の比率が増えてきます。つまり地域の中小企業に強いサイトでは、募集件数の中から40代管理職の条件を探し出すのが、そもそも難しいのです。

 では、どのような探し方をするべきでしょうか。

管理職は都内へ集中

 結論から言います。管理職の募集は都市部へ集中しています。関東圏であれば、さらに都内。都内の募集件数は隣県と比較して段違いです。

 なので40代管理職の条件を探す場合は、まず都市部。関東圏であれば都内を中心に探すことをお勧めします。

 当然使うサイトは地域に強いところではなく、登録件数の多いdodaや、即戦力採用を掲げ多くの中高年が利用しているビズリーチあたりを中心にすべきです。

 地方で管理職を探していると、件数は少ないながらも幾つか見つかります。その少ない募集をよく見ていくと、大半は大手からの募集要項であることが分かります。大手の管理職は総合職である可能性が高いのです。

 総合職の場合は全国転勤を視野に入れる必要があります。地方でのんびり働くつもりで探していると、面接の時点で話が食い違います。その点ご注意の上、よくご確認ください。

見えない年齢制限

 転職サイトの募集要項を見ていると、気になる文字が目に止まります。

 「未経験歓迎」です。

 今回の転職を機にガラリと所属する業界を変えたい。そう思っている方も多いと思います。

 実はこの「未経験歓迎」には、ざっと3種類のパターンがあります。

  1. 年収の低い事務職
  2. 年収の高い現場職
  3. 年収の高い事務職

1.年収の低い事務職
 主に若者の未来に期待しての「未経験歓迎」。この場合、大体は20代に向けて発信している募集です。応募するだけ無駄です。

2.年収の高い現場職
 主になり手不足の業界が発する「未経験歓迎」。40代・事務・管理職の条件で探していた人物像からすると、これまでの経歴を全て捨て去る覚悟が必要です。

3.年収の高い事務職
 この場合、実は「未経験歓迎」ではありません。何を言ってるのか分からないと思いますが、この3に当てはまる募集要項で面接まで進んだ経験があります。その面接で言われた一言がこちら。

「あなたの職歴が、これから働く業界でどう活かせますか?」

 この一言に尽きます。この問いに対して何らかの共通項が提示できない限り、門戸は開きません。

 ちなみにこの質問への回答、「管理職の経験」程度ではまず通りません。そりゃそうです。ただでさえもう40代。残された時間の少ない全くのど素人であるおじさんを雇おうとする企業があるでしょうか。断言しますが、まずありません。

 このように「未経験歓迎」を額面通りに受け取るのは、40代の時点でかなりハードルが高いです。応募する前に、まずはどの「未経験歓迎」であるのかを見極めてください。

まとめ

 恐らく40代で転職経験がない人は、ネット媒体での就職活動を経験したことがないと思います。

 使ってみると転職サイトの利用方法と手軽さ、そしてその住み分けに驚くかもしれない。そしてハローワークを介しての応募などは、自身が求職活動をしていた時代とあまり変わっていないことも分かります。

 終身雇用の崩壊。どんな大企業でも倒産の可能性がある現在、割と気軽に転職する方も多いのですが、何しろこのコロナ禍の状況が、40代からの転職の難しさに拍車をかけます。

 なかなか厳しい世情ですが、ブラック企業やパワハラ上司から逃げ続けて早一年。無事転職できた一例がここにあります。微力ながらこの記事が、何かしらの転職活動の参考になれば幸いです。

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