40代ですがコロナ禍の中ようやく転職出来たのでその手順についてまとめてみました

2021年1月12日

 40代からの転職は成功するのか。

 人生の時間は有限。ブラック企業に付き合っている時間なんてもったいない。

 40代、コロナ禍による就職難。不利な状況をかいくぐり、ブラック企業から再就職したその経験、お伝えします。

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転職の方法について

 転職の方法、ご存知でしょうか。

 人生の大きな決断ですから、なかなか転職に踏み切れない方も大勢いらっしゃることでしょう。

 今回思いもかけず数ヶ月、雇用保険のお世話になりながら無職を経験しました。実例に沿って、退職から失業認定、再就職から再就職手当まで。その手順をまとめてみました。

 終身雇用の崩壊。有名企業でも倒産の憂き目にあう昨今。知っておいて損はないと思います。

転職の手順とは

  1. 新しい仕事を見つける
  2. 今の仕事を辞める

 平たく言えばこの手順になるでしょう。ものすごくシンプルな話です。

 しかしながら、上記1「新しい仕事を見つける」。これが難しい。

 前回記事にした通り、ただでさえ難しい40代からの転職。それに加え、このコロナ禍の状況。いわゆる就職難です。

 そしてブラック企業に所属している場合。これが大変。何しろ、新しい仕事を探している時間がない。職場がブラックだと嘆く人は大勢いますが、真のブラック企業は新しい仕事を探す時間すら取れないのです。

 現在の状況はさておき、この「在職中に次の職を見つける」ことができるかどうか。それによって以降の手順が全く変わります。

 今回クローズアップするのは、在職中に内定が取れなかった場合。この転職手順になります。

在職中に内定が取れた場合の転職手順

 在職中に内定が取れた場合の転職手順はとても簡単です。

  1. 就職活動
  2. 退職手続き(旧職)
  3. 入社手続き(新職)

 内定さえもらっていれば、何も難しいことはありません。旧職を辞めて、新職の入社手続きを進めるだけです。

 この間、失業期間があるかないか。その一点で手順がガラリと変わります。

 次の項では失業期間がある場合について記述します。

在職中に内定が取れなかった場合の転職手順(概要)

 在職中に内定が取れなかった場合。失業期間を挟む場合は、以下の通りです。

  1. 退職手続き(旧職)
  2. ハローワーク登録(ハローワーク)
  3. 国民健康保険の加入手続き(市役所・区役所)
  4. 国民年金の加入手続き(市役所・区役所)
  5. 失業申請(ハローワーク)
  6. 就職活動
  7. 入社手続き(新職)
  8. 採用証明書の記入依頼(新職)
  9. 就職申告(ハローワーク)
  10. 国民健康保険の脱退手続き(市役所・区役所)
  11. 再就職手当支給申請書の記入依頼(新職)
  12. 再就職手当支給申請(ハローワーク)

 各段にやることが増えます。

 もう少し詳細を説明します。少しずつ確認していきましょう。

在職中に内定が取れなかった場合の転職手順(詳細)

 内定が取れなかった場合の概要手順を再掲します。

  1. 退職手続き(旧職)
  2. ハローワーク登録(ハローワーク)
  3. 国民健康保険の加入手続き(市役所・区役所)
  4. 国民年金の加入手続き(市役所・区役所)
  5. 失業申請(ハローワーク)
  6. 就職活動
  7. 入社手続き(新職)
  8. 採用証明書の記入依頼(新職)
  9. 就職申告(ハローワーク)
  10. 国民健康保険の脱退手続き(市役所・区役所)
  11. 再就職手当支給申請書の記入依頼(新職)
  12. 再就職手当支給申請(ハローワーク)

 各項目について1つずつ確認していきましょう。

1.退職手続き(旧職)
 これは説明する必要ないでしょう。とにかく辞めてください。

2.ハローワーク登録(ハローワーク)
 失業申請をする前に、ハローワークへ登録しておきます。失業申請時にやってもいいですが、この初回登録は結構時間がかかります。

 お勧めはWebで事前に仮登録しておいて、窓口で手続きするという手順です。

ハローワーク インターネットサービス 求職申込み手続きのご案内

 事前に登録しておくと、窓口でのプロセスが大変簡単に終わります。

3.国民健康保険の加入手続き(市役所・区役所)
4.国民年金の加入手続き(市役所・区役所)

 役所の規模感によるかも知れませんが、おそらく同じ窓口です。同時に手続きできます。

 必要書類は『健康保険 厚生年金保険 資格喪失連絡票』です。旧職に発行してもらう必要があります。

 ただし、調べてみるとどうやら、本来は自身で管轄の年金事務所で発行してもらうものらしいので、何らかの事情で旧職に依頼できない場合は、最寄りの年金事務所へ相談する必要があります。

 これと、運転免許証などの身分証明証があれば手続きできます。年金手帳もお忘れなく。

5.失業申請(ハローワーク)
 必要な書類を集めて窓口にて申請します。

 退職日準拠ではなく、ハローワークで申請した日が全てのスタートになります。ここでの手続きが遅れると、後の手続き全体に影響します。

 自己都合で支給されるには状況によりますが1~数ヶ月の猶予が必要ですので、受給資格を得る前に転職活動を終えるつもりの人も多いと思います。自分もそうでした。しかしながらこの状況下、就職活動がどう進むのか誰にも分かりません。

 最速での手続きを強くお勧めします。

 用意するものは以下の通りです。

・雇用保険被保険者離職票
・個人番号確認書類(いずれか1種類)
 マイナンバーカード、通知カードなど
・身元確認書類
 (1)運転免許証、運転経歴証明書、マイナンバーカードなど
 (2)公的医療保険の被保険者証、児童扶養手当証書など
・写真(最近の写真、正面上半身、縦3.0cm×横2.5cm)2枚
・印鑑
・本人名義の預金通帳又はキャッシュカード

ハローワーク 雇用保険の具体的な手続き より抜粋

 ここで問題になるのは雇用保険被保険者離職票。通称『離職票』です。

 届くまでが遅いという話はよく聞きます。旧職がちゃんとした会社であれば普通に発行されますが、無暗に遅いのも困ります。今回、自分もこれの発行で旧職と若干揉めました。

 実は、離職票の到着を待たずとも、ハローワークの窓口で仮申請書を発行してもらえます。なので、辞めたらいち早くハローワークの窓口で手続きすることをお勧めします。

6.就職活動
 インターネットが当たり前の環境になった現在においては、転職サイトの利用が最も手軽です。

転職サイトの例









 実際にどこを使ったのか等は、後日別途記事にします。

 なお、せっかく登録したのでハローワークでの紹介も利用してみましたが、今回自分が探していた条件にはあまり合致しませんでした。

7.入社手続き(新職)
 無事内定をもらったら、入社手続きを行います。

 雇用契約書や社会保険等に関する手続き(書類の提出)が主になります。事前に書類の手渡しや郵送、メールでのデータ添付にて必要書類が手元に届きますので、指定された期日までに滞りなく提出しましょう。

 恐ろしいことに世の中には、この入社手続きに関する書類を送ってくること自体を忘れてしまう企業もあります。これらがどのような手段で届くのかは、事前に確認しておくことをお勧めします。届かなければ確認しましょう。

8.採用証明書の記入依頼(新職
 再就職先に記載を依頼します。ハローワークのしおり(冊子)一番後ろに記入用紙が付いていますので、それを切り離して提出します。

 就業日前日までに入手してください。ハローワークへの提出が就業日前日だからです。

9.就職申告(ハローワーク)
 就業日の前日、以下を持参の上で手続きに訪問します。

・雇用保険受給資格者証
・失業認定申告書
・印鑑
・受給資格者のしおり
・採用証明書

ハローワーク 受給資格者のしおり より抜粋

 再就職手当の受給資格があれば、以降の手続きについてこの時まとめて説明してもらえます。

10.国民健康保険の脱退手続き(市役所・区役所)
 社会保険の健康保険者証が届いたら、最寄りの役所で手続きします。

 持参するものは、国民健康保険の保険証と、社会保険の健康保険者証です。

 この際、支払い残高を計算し、振込用紙が渡されます。払いましょう。

11.再就職手当支給申請書の記入依頼(新職)
 受給資格があれば上記項目9「就職申告」の際、ハローワークの窓口で記入用紙を渡されます。就職先へ記入依頼をしておきましょう。

 5日程度の出勤状況の記入が必要です。通常の感覚を持った企業なら、おおよそ1週間くらいで返却してくれると思います。

12.再就職手当支給申請(ハローワーク)
 上記項目11で記入済みの再就職手当支給申請書が手元に戻りました。雇用保険受給資格者証と、就業日前日までの失業認定申告書を添え、ハローワークの窓口で手続きをします。

 実際には、上記項目9「就職申告」にてハローワークの窓口で説明を受ける際、以降の必要書類についてチェックを入れたリストを渡されます。提出書類に関しては、まず間違えることはないと思います。

 なお、ハローワークの窓口は平日です。就職直後はなかなか調整が利かない人も多いでしょう。ご安心ください。郵送でも受付してもらえます。今回は郵送で送付しています。

まとめ

 今回のハローワークでの手続きを通じて、知っておいた方がいいと思ったことは、以下の2点。

  • 旧職の手続きが滞ることは想定内
  • 旧職と戦うより窓口に相談した方が簡単

 ブラックが原因で辞めた場合や解雇の場合など、会社側と良好な関係を維持したまま辞められなかった場合、必要書類の発行がスムーズにいかないこともあるでしょう。ハローワークはじめ、各施設の受付窓口では、我々素人が考える以上にその手の経験が豊富です。

 つまり、無理に旧職と揉めて書類を発行してもらおうとするより、早いうちから次工程の窓口へ相談した方が、簡単かつ筋道の通った正確な対応が取れます。

 相談すべき窓口を間違えていた場合でも、正しい連絡先と電話番号くらいは調べてくれますので、恐れずに相談すべきです。

 興味本位で今回、旧職のとある書類に対する発行遅延について、試しに労基へ訴えてみようと問い合わせしてみました。いわゆるたらい回しにされた挙句、それはハローワークの管轄ですと言われました。実際、ハローワークに相談したらすんなり解決しましたので、あながち間違いではなかったなと思っています。

 今はそんなことをたまに思い出しながら、再就職手当の給付を心待ちにしています。1~2ヶ月くらいかかるらしいので、まあ気長に待ってみましょうか。これもまた、貴重な経験です。

追記

 再就職手当についての支給決定通知書が届きました。必要書類を郵送してから約1ヶ月くらいでしょうか。

 再就職手当の受給資格があれば、半年後に就業促進定着手当の受給も受けられる可能性があります。旧職より新職の日割り賃金が下がる場合に受けられます。

 私の場合、これに該当すると思われますので、こちらも追って確認していきましょう。散々雇用保険を払ってきましたが、受給する日が来るとは思ってもみませんでした。今回の経験は不本意ではありますが、同時に大変興味深いです。

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