40代ですがコロナ禍の中ようやく転職出来たので面接についてまとめてみました

 40代からの転職は成功するのか。

 人生の時間は有限。ブラック企業に付き合っている時間なんてもったいない。

 40代、コロナ禍による就職難。不利な状況をかいくぐり、ブラック企業から再就職したその経験、お伝えします。

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40代のおじさんが面接へ挑む前に準備したもの

 面接対策、十分でしょうか。

 40代にもなると、面接の経験なんて遠い昔である場合がほとんどです。直近で受けた面接など、せいぜい昇格面接とかその類ではないでしょうか。

 昇格・昇給に関わる面接は給料が上がるか、据え置きか。採用面接は給料がもらえるか、ゼロか。緊張感がまるで違います。

 今回の転職活動では、まず面接まで辿り着くのが一苦労でした。せっかく得た面接の機会は確実にモノにしたい。実際に採用まで取り付けた例、面接開始数分でもう駄目だとわかった例などから、各種対策を考えていきましょう。

面接時の服装

 言わずもがな、スーツです。

 普段からスーツで働いている方も大勢いると思いますが、普段のスーツ、油断していませんか。毎日スーツを着ているからといって、スーツの着こなしが上手くなるわけではありません。油断したままの格好で何年も改善されない方、結構見かけます。その例を挙げてみましょう。

  • スーツの上下がちぐはぐ
  • サイズが合っていない
  • シャツがシワだらけ
  • ネクタイが曲がっている

 安くてもいいのでいっそのこともう新調した方がいいな、という人も中にはいます。

 そして独身の方に多いのは、シャツがシワシワ。アイロンをかける技術がない、もしくはアイロン持ってないなら、シャツはクリーニングに出してしまいましょう。

 ネクタイの結び方は改めて練習。バランスに自信がないならタイピンを使えば安定感が増します。

 先述しました通り、採用面接は給料がもらえるか無給かの境界線。面接まで辿り着くのも一苦労なのに、こんなところでだらしない印象を与えてしまっては勿体ない。是非ともキッチリとした格好で挑んでください。

 注意したいのは夏場。昨今のクールビズの浸透によって、ノーネクタイ上着なしでも違和感がない社会環境が出来上がっています。うっかり「上着くらいはいいだろう」とか考えてもおかしくありません。そのくらいクールビズは浸透しているのです。訪問時はきちんと上着も着用しましょう。

 実際に、面接官としてそういう人の面接をしたこともあります。そこまで気にはしませんでしたが、少なくともプラスに働く要素はないと言えるでしょう。

面接の回答準備

 歳をとると変なプライドが固まってしまい、20代の頃とはまた違った無敵感が出てきます。無敵感と実際に無敵であるのかはまた別の問題です。直前の所属企業の常識は、別の企業において常識ではありません。その無敵感、危険です。

 ノープランではまず採用されないと思っていいです。駄目な場合は面接開始から2言3言で空気が変わるのが分かります。そうならないためにも事前に面接での回答をしっかりと考えておきましょう。

 ここが一番大事なので、実際に準備した回答について1つずつ解説していきます。

  1. 職務経歴について
  2. 転職理由について(具体的には? にも返せるように)
  3. どこに魅力を感じたのか
  4. 自身の「強み」について(スキル面 / 人物面 / 長所・短所)
  5. 今後どのようなスタンスでビジネスに取り組んでいきたいか
  6. 企業・業界の最新の動向
  7. 質問

1.職務経歴について
 簡潔に答えられるようにまとめておきましょう。職歴が多いなら、クローズアップさせたい部分以外は一言で流して大丈夫です。

2.転職理由について
 ここが一番ネックになります。コロナ禍の影響で倒産、以外の場合は何度も考えて準備しましょう。

 いい歳したおじさんが会社を辞めるのです。せっかく採用しても、同じような理由で辞められたら困るわけです。「この人すぐ辞めないだろうか」と思わせたら負けなので、そこを踏まえたシナリオを用意してください。

 一例として、このあたりを推してみます。

  • 長年勤めてからの場合:キャリアアップ
  • 短期間で転職する場合:採用条件と実労働環境の乖離

 それから、9割方来る追加質問の「具体的には?」にも返せるようにしておいた方がいいです。

 ツッコまれやすいポイントとしてはここら辺です。

  • 現職(前職)のままキャリアアップを目指さない(目指せない)理由
  • 応募先ならキャリアアップできると判断した理由
  • 将来の具体的なキャリアプラン
  • 採用条件と実労働環境の乖離についての具体的な例
  • それに対して自身が行った行動(対策)
  • 時間をかけてもその差を改善できないと判断した理由
  • 応募先の労働条件には耐え得ると判断した理由

 なお、応募先ごとに踏んではいけない地雷が変わります。募集要項、企業のHPを熟読し、期待されている人物像をしっかり予想した上で、対策を微調整してください

 マニュアル的な印象を与えないよう、自分の言葉として落とし込むのを忘れずに。

3.どこに魅力を感じたのか
 これまでの経験、経歴とどう結び付けられるのか、何が活かせるのか。そこがポイントです。

 20代の若者が目をキラキラ輝かせながら言いそうな理由では通用しません。20代と40代では残された時間が違います。

 ぶっちゃけ魅力もなにも、採用されればどこでもいいと思っている人が大半だと思いますし、企業側もこちらが他に何社も応募していることくらい察しています。

 それから「第一志望です」と宣言するのは武器になりませんのでご注意ください。

4.自身の「強み」について(スキル面 / 人物面 / 長所・短所)
 ここはしっかりと整理しておいてください。

 3とも重複しますが、それを募集要項、企業の求める人物像から推理して、どう活かせるのかまで考えてください。

5.今後どのようなスタンスでビジネスに取り組んでいきたいか
 短期・長期のビジョンをまとめておくと答えやすいです。

  • 短期:現在のスキルをどう活かすか
  • 長期:キャリアプラン

 これまで用意した回答のまとめみたいなものです。

6.企業・業界の最新の動向
 ここは言わずもがな最低限のラインです。

 販売系メーカーのHPでは、製品がクローズアップされる傾向にあります。会社概要や企業理念などが見つけにくい場所に配置してある場合もありましたので、時間をかけてくまなく探してみましょう。

7.質問
 これ、意外と重要です。

 1つでいいです。何か質問するくらい、前のめりな姿勢で丁度いいです。面接の間に浮かんだ疑問でもいいですし、今回の募集状況や社風など、当たり障りないもので構いません。

 聞きたいことがなくなったら、お伺いしたかったことはお聞きできました、として笑顔で締めましょう。

面接中から終了後まで優位に働く追加のプレゼン資料

 追加資料を持参します。何らかの資格や技術を、どのレベルで実行出来るのか。それを明確に表現したい場合に有効です。

 過去、面接官として遭遇したものや、今回持ち込んだものなどを実例として挙げてみます。

  • 複雑な関数を使用したExcelの表
  • 作成したVBA(Excel、Access)
  • 設計したWebサイト
  • 販売したLINEスタンプ
  • 過去に出版した本

 可能であれば、簡単なプレゼン資料としてまとめましょう。理由は後述します。

 オンライン面接ならデータでプレゼンすることも可能でしょう。対面での面接なら印刷物として持参し、折を見て提示します。履歴書、職務経歴書と一緒に渡されたこともあります。面接開始時点でのフックとしては、まあ有効です。

 所有している資格名だけでアピールできるのは、取得したという事実のみです。そのレベル感や、その技術を業務にどう活かした経験があるのか。そして面接官は業務従事者ではなく、その資格所持者のレベル感に疎い場合もあります。面接の限られた時間内でそこまで理解してもらうのは難しいでしょう。

 そこで追加資料です。この追加資料を渡すことにより、以下の情報を即時、そして面接終了後も印象付けることが可能です。

  • 技術レベルの可視化
  • 資料作成能力
  • プレゼン能力
  • 積極性(応募に対する真摯さ)

 そしてこの手の資料は、担当者に渡る可能性があります。つまり実務を担当する現場サイドからのプッシュが期待できるのです。同じレベルのライバルが居たとして、一歩優位に立つことができます。

 注意点として、情報漏洩に当たらないよう、資料の作成には細心の注意を払ってください。そもそも情報漏洩自体が問題な上、そのような人物は採用後に情報を漏洩させる可能性があると言っているようなものだからです。

面接の練習

 面接とは、自分という商品を買ってもらうためのプレゼンです。

 プレゼンでは事前準備を万全にして、シミュレーションをし、反復練習します。それと同じことをします。

 プレゼンが上手い人は、実際声に出して何度も練習し、不自然な個所を修正します。頭の中でいくら反芻しても、それだけでは面接の場になったら声が出ない、おかしな喋り方になる。そんなことは良くあります。ここまでをしっかり押さえた上で、声に出して練習しましょう。

 そして事前に用意した回答文は、そのまま発声してみると往々にして不自然です。そうです、口語体ではありません。マニュアル感が出てしまい、マイナスです。それらの修正、喋るテンポも含めて、事前練習はかなり有効だと断言できます。

 もう一度言いましょう。面接とは、自分という商品を買ってもらうためのプレゼンです。そして、採用面接とは、たった30分程度の時間内で自分を売り込む必要があるのです。しっかり練習をして、万全の態勢で挑みましょう。

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