【1日5個】ロックで覚えるインスタント手話【濁音・ヴ】

2021年12月13日

 ブラック企業で多忙を極めながらもコツコツと独学で手話を学びました。

 覚えるのは1日5個までと決めて、少しずつ覚えていきましょう。

 入口となる50音くらいなら、さほど難しくないです。

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手話:ヴを覚える

 ゆっくり手話を覚えていきましょう。1日5個で大丈夫です。今日は1つだけです。

 本日の題材は濁音『ヴ』です。

手話:ヴの実践例

ヴ:手話『う』を自分から見て右へ動かします

 濁音は右へ動かします。

 実際にヴのつく言葉は少ないので、覚えなくても大丈夫です。

覚え方について

 50音。いわゆる指文字はブラック企業に勤めていた時分に覚えられたくらいです。

 あまり難しいことではありません。

覚え方のコツを3パターン紹介します

 覚える手話は1日たった5つです。しかも今日は1つです。

 以下、3パターンの中から、ご自身に合うやり方を1つだけ選んで実施するくらいで十分でしょう。

  1. 反復:5つの形を繰り返し練習する
  2. 本質:なぜその手の形なのかを知る
  3. 実践:使える範囲で手話訳してみる

 私のおすすめは1の『反復練習』です。

1.反復練習

 一番簡単、かつ効果的な方法です。

 濁音は右に動かすだけです。

 その上、今回はさらに1つだけですので、これまでに覚えてきた50音を復習しておくだけで十分でしょう。

  • あ→い→……→ん→ー
  • ー→ん→……→い→あ

 注意点は一つだけ。

 発音しなくていいので、発声してください。口の形だけでOKです。

 覚えやすくなるのはもちろん、実際に手話を使うときに必要となります。

2.本質確認

 その手話の起源が分からないと気になってしまう方におすすめの方法です。

 実際に私が使ったテキストはこちら。

 手話の起源を絡めて紹介してくれます。

 本質を理解することにより、深い知識と納得をもって表現することが可能です。

3.実践練習

 自分の知っている言葉を手話で表現してみるだけでOKです。

  • 身近な題材を選ぶ

 ここが重要になります。

 教え方の上手い先生や、覚えるのが得意な同級生は、語呂合わせや替え歌を作るのが上手かった。その理由はこういうことです。

  • 身近な題材(地名、友達の名前等)での語呂合わせ
  • 誰でも知っている曲(民謡、流行歌等)での替え歌

 使える手話の種類が少ないうちは、単語や人の名前を題材にするとやりやすいでしょう。

番外編(おまけ)

 覚え方の中でも『3.実践練習』は少し難しいかもしれません。

 参考として『とあるロックシンガーが題材を選ぶ場合』をテーマに、ロックな単語に絡めた表現を選定してみます。

 冒頭で書いた通り、ヴは特殊なので本来覚える必要ないのですが、ことロックに絡めるとヴの表現にこだわる人も多いので、あえて用意してみました。面倒くさいなあ。


【例1】

う゛

ライヴ(らいう゛)
 ロックの花舞台。『ライヴ』です。ロックバンドはこのために生きていると言っても過言ではない。LIVE(ライヴ)とLIVE(生きる)を絡めてベタに上手い事言うつもりだったが、全く発揮できなかった。


【例2】

う゛

アグレッシヴ(あぐれっしう゛)
 ロックに必要なドライブ感。『アグレッシヴ(攻撃的)』です。攻撃的な姿勢をなくしたらロックは面白くならない。ロック訳では『棘』あたりが当てはまる。棘をなくしたら丸裸みたいなもんです。今日はあんま上手くねえなあ。


【例3】

う゛

ラヴ(らう゛)
 ロックの最終地点。『ラヴ』です。ラヴ&ピースを歌うロックバンドの方がマジョリティですが、ロックの基本は反骨精神。マイノリティ側もあらゆる事柄に逆らうことを求めた挙句、一周回って愛の意味を知ってくださいとさえ謡ったパンクバンドも存在した。


【例4】

う゛

ヴィジュアル系(う゛ぃじゅあるけい)
 80年代くらいまでのバンドに1人くらいは居た、派手なメイクや女装のメンバー。いわゆる世捨て人枠。その手のロック観を持った人のみで構成された華やかなバンド。90年代には一定の人口を擁し、音楽の一シーンとして幅広く認知された。


【例5】

う゛

マタンド・ヴェロス(またんどう゛ぇろす)
 メキシコの暗黒面をイメージしたグラインドコアバンド、ブルヘリアの代表曲。白人を殺せという過激なタイトルですが、こういうコンセプトバンドは良くも悪くもフィクションとして作品を捉えることが出来るか否かで印象が変わる。


【例6】

う゛

デジャヴ(でじゃう゛)
 ロックでありがちな既視感。『デジャヴ』です。初めて体験するはずの場所、物、存在をはっきり知っているという経験。文学作品では夢や前世などと組み合わせて使われる。知ってるはずの事柄を、頑なに知らないと言い張る、逆デジャヴみたいな人も世には存在する。お金を貸してはいけない。


【例7】

う゛

ヴァン・ヘイレン(う゛ぁんへいれん)
 伝説のロックバンド。『ヴァン・ヘイレン』です。ライトハンド奏法をメジャーにしたことで有名。他は、そうだな、ジャンプ(曲)とか有名。


【例8】

う゛

ヘヴン(へう゛ん)
 ロックの聖地。『ヘヴン』です。天国です。ロックの世界観において、ヘル(地獄)と行きやすさを二分する人気スポット。多分イタリアとか行くより手軽に往来する。


【例9】

う゛
う゛

ヴィレッジ・ヴァンガード(う゛ぃれっじう゛ぁんがーど)
 みんな大好き遊べる本屋。『ヴィレヴァン』です。こんな本屋が20代の頃に欲しかった。などと考えてみたが、調べてみたら自分が20代の頃には普通にあった。行ってなかっただけだった。


 ロック縛りだけでも、これだけ表現できます。

 今回は特殊な例としてヴを取り上げました。実際には使う機会がほぼないという認識ですが、ロックにこだわってしまうとある程度使わざるを得ない場面があります。ブで代用すればいいという話でもありますけど。

 さあ、これで駄目押しも終わり。50音すべての指文字を覚えました。

 それでは次回【数字(1)】でお会いしましょう。

<参考>
NPO手話技能検定協会. 手話技能検定公式テキスト 5・6・7級. 改定2版, 日本能率協会マネジメントセンター, 2017, 214p.
978-4-8207-4670-6

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