そんな12月のうつ状態(3)
遺されたのはただ、諦め。
落ち着いた状況を得られるまでに相応の時間がかかっている。その間に張り巡らされたアリバイの数々。こういう時、弱い立場の人間の主張など通らない。
ここではそんなうつ病にされたサラリーマンが緩やかに自分を取り戻していく様を、時系列に沿ってご紹介します。
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遺した日記から読み取れる12月22日のうつ傾向
眠い
12/22 悪夢 思い出せない 頭か痛い 眠い
―――当時の記録(日記)より抜粋―――
自分の意志で異動したと伝えられていることを知る
そうそう、眠いんですよね。
今となってはもう過去の話しなので、思わず(笑)をつけてしまいたくなる。そんな思い出感。
実際には眠れないから眠い、だけじゃないと思うんです。恐らく特有の症状ですね。とにかく眠い。
そして、事実が捻じ曲げられて伝えられている。そのことが、この時点で発覚します。
うつ期のまともに回転していない頭では──説明できない──
仕事ぶりはまじめな方だったと思います。
おかげさまで現場レベルでの信頼関係、パイプだけは根強く張り巡らされて、そして未だに有効でした。情報源に近い場所へと配置変更されたことによって、客観的な情報が速度を上げて耳に入ってくるようになったのです。
曰く、自らギブアップして異動を希望した、ということでした。
なるほど。そう来たか。
説明しようにも頭が回らない。説明したところでストレッサーである上司(サラリーマンとうつ病と私参照。以下、大黒様)は外面の良さだけ浸透している。周囲がどちらを信用するのかは、一目瞭然です。
懸命に説明をしたと思います。しかし、いくら末端の従業員に話をしたところで、各組織のトップ同士で結託されているため状況は何も変わりません。
ここに来てようやく、もう取り返しのつかないエリアへと追い込まれていることに気付いたのです。
持ち合わせているのはまともに働かない頭。もうどうしようもありませんでした。
ただただ、どうにもならない状況を、どうにもならないという絶望感だけを抱え、眺めている。そんな日々を過ごしていました。
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