パワハラでうつ病にさせられた際の経験をまとめてみました──その6
例えばパワハラでうつ病にされたとします。
ストレッサーとの1対1の面談というシチュエーションに疑問を抱くかどうか。ここに挙げる対応例を一読した方が、うつ病にされた場合の辛さをほんの少しでも共有していただけたら。そう思います。
ここではパワハラでうつ病にされたサラリーマンが、その際に経験したことをまとめとして集約し、ご紹介します。
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ストレスチェック制度とは
2014年、労働安全衛生法が一部改正され、ストレスチェックの実施が事業者の義務となりました。
このストレスチェックというものが正しく機能しているかと言えば、もちろん、そんなことありませんでした。
端折りますが、こんな感じです。
- 一定レベルの高ストレス者には産業医の面接指導が推奨されます
- 事業者へストレスチェックの内容開示と引き換えに、産業医の面接指導が受けられます
- 面接指導希望者に対する不利益な取扱いの禁止
結果として不利益だったことは、これまでに何度か事例を挙げております。分かりやすいのは役職はく奪ですね。もちろん、役職手当もなくなりました。
ストレスチェックで面談を希望した社員に対する産業医の面接指導──それを受けて会社側の対応は
産業医次第かも知れませんが、私が受けた面接指導の内容は以下の通り。
- ストレッサー(上司)はそんなつもりではない
- ストレッサー(上司)は忙しいので自分から時間を作って話を聞いてもらいに行け
- ストレッサー(上司)との1対1の面談をセッティングするが、いいね?
本調子ではない人間にまともな回答を求めてくるあたり、今思い返してもどうかしていると言わざるを得ない。
その中で最も大きな問題は、最終項目にある「ストレッサーとの1対1の面談」です。
通常はストレッサーとの接触を制限します。それがおかしなことに“1対1の面談”だというのです。真逆の対応です。何をどう考えたらそんな結論に結びつくのか全く理解できません。そして恐ろしいことに、その会合は本当にセッティングされたのです。
自分が今までやってきた業績の1つ1つを槍玉に上げながら丁寧に全否定される。そういう経験をしました。あの光景は恐らく一生忘れません。
それでも、会社は何もしてくれません。産業医の判断は絶対です。
産業医の判断は絶対。これは以降、会社側の判断において完全に順守される条件でした。恐ろしいことに、主治医の判断よりも優先されたのです。
そう、産業医の判断は絶対です。
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