そんな2月のうつ状態(1)
友人からの電話。
情報開示のないまま進む人事。友人であるが故、状況を知らぬが故、アップテンポに飛び交う質問の波。様々な感情を押し殺しながら、回らない頭で考え続ける。
ここではそんなうつ病にされたサラリーマンが緩やかに自分を取り戻していく様を、時系列に沿ってご紹介します。
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遺した日記から読み取れる2月1日のうつ傾向
社内の旧友から電話
2/1 前夜はアルコール飲んだので眠剤はパス
―――当時の記録(日記)より抜粋―――
入眠は良いが何度か起きた 朝も早く目が覚める
眠いが割とシャッキリしてる なんだか色々不安
社内の旧友から電話 前職場へ異動とのこと うまく話がまとめられない
脳がモヤモヤする
頭いたい 寒さか
ここでいう前職場というのは、自分がこの状態にされた職場のことです。
こんな状態になっているとは知らず、また一緒に働けると思って電話をかけてきました。そんな彼に、上手く説明はできませんでした。
うつになった場合、社内での開示はありません──情報を伏せられたまま進む人事
自分は職場長でした。居なくなった分の補充要員が必須となるわけです。割と突発的に居なくなる状況にされてしまったため、さぞストレッサーである上司(サラリーマンとうつ病と私参照)は忌々しく思っていたことでしょう。
その補充に充てられたのが、社内でも数少ない友人と呼べる人物だったんですね。業務配置のエリアが違うので、一緒に仕事をする機会はもうないと思っていました。まさかの人事でした。
友人は自分がこういう状態になっていること、こういう扱いを会社から受けていることを知りません。単に職場長の代理として声がかかったと思い、皮肉なことに第一報で電話を架けてきました。
「お久しぶりです! (前職場)に異動が決まりました! また同じ管轄ですね! (前職場)って、ちょっと前まで(私)さんが職場長だったところですよね! どんな感じですか?」
数秒の沈黙の後、ようやく自分の口から出た言葉は
「うん、後でメールするね」
これが精一杯でした。
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