日本一ながいチョコは本当に日本一長いチョコなのだろうか
慣れ親しんだ駄菓子のラインナップには『日本一ながいチョコ』という製品がある。長い。確かに長い。だが日本一だろうか。という訳で、調べてみました。
日本一の称号に感じる違和感
駄菓子
駄菓子(だがし)とは、茶席や贈答にも使われる高級菓子に対し、主に子供向けに製造販売される、安価な菓子のことである。
Wikipedia 駄菓子
そう、駄菓子とは子供の夢とロマンが詰まった小さなお菓子のこと。昭和の子供たちは買い物のルールを駄菓子屋で学んだと言っても過言ではない。
握りしめた小銭の使い道は人それぞれ。いかに少額のものを沢山買うのか。はたまた食玩付きの大きなものを一点買いするのか。
そんな子供目線では星の数ほどあるように感じた駄菓子屋のラインナップで、一際目立つ大きさを誇る駄菓子が2つあった。
曰く、日本一長い。曰く、超大きい。近年重要視されがちなコストパフォーマンス、いわゆるコスパの観点はどちらも十分満たしていると言えよう。駄菓子の王様だ。
薄汚れた大人になった今では、どちらを買おうか悩むことなど一切なく、その両方を同時購入する。
同時購入する。
同時購入する際、ふと感じた違和感。
これ、スーパーBIGチョコの方が長いんじゃないだろうか。
スーパーBIGチョコと日本一ながいチョコを比べてみた
というわけで、単純に色々と比較してみました。
メーカー
各チョコレートのメーカーはどうでしょう。
各チョコレートのメーカーを改めて調べてみた結果
リスカとやおきんの違いは検索すればすぐ出てくるので割愛しますが、端折って説明すると同族経営です。似ているはずだ。
長さ
それでは計測してみましょう。
スーパーBIGチョコ 袋30.5㎝
日本一ながいチョコ 袋29.5㎝
やはり見間違いではなかった。スーパーBIGチョコの方が、日本一ながいチョコより1㎝ほど長いのだ。
だがしかし中身は、中身のチョコ自体は日本一ながいチョコの方が長いのかもしれない。
スーパーBIGチョコ 中身24.5㎝
日本一ながいチョコ 中身23.5㎝
何ということだ。中身もスーパーBIGチョコの方が1㎝長い。これでは、スーパーBIGチョコの方が日本一長いチョコということになってしまう。日本一ながいチョコは、実は日本で二番目に長いチョコだったということではないか。
価格
みんな大好きコスパで比べてみるのはどうだろうか。
スーパーBIGチョコ
- Amazon 81円/個
- 楽天 74円/個
- Yahoo 74円/個
平均 76円/個
ザックリ調べた時の時価
1㎝あたりの価格 3.1円
日本一ながいチョコ
- Amazon 43円/個
- 楽天 60円/個
- Yahoo 63円/個
平均 55円/個
ザックリ調べた時の時価
1㎝あたりの価格 2.3円
雑に調べたので異論は認めるが、なるほど、日本一ながいチョコの方が1㎝あたりのコスパは良い。仮に100円分で比較すると、日本一ながいチョコは43.5㎝。一方スーパーBIGチョコは32㎝になる。100円あたりの長さは日本一ながいチョコが日本一長いチョコだ。だが、そういうことではない。
日本一ながいチョコは、物理的に日本一長いチョコではなかった。これは事実。ひょっとして、この世のどこかにもっと長いチョコがあるのではないだろうか。
日本一長いチョコ決定戦
というわけで、駄菓子にこだわらずチョコ菓子のカテゴリーにあるものを手当たり次第調べてみました。
短いチョコから順にどうぞ。
長さランキング
第55位 チロルチョコ(ミルク) チロルチョコ株式会社
外装3cm 中身3cm
種類が多いので好きなだけカスタマイズできる。値段を考えると相当コスパいい。アソートをシェアすると大体コーヒーヌガーが残る
第54位 10円チョコ 株式会社丹生堂本舗
外装3.5cm 中身2.5cm
中身は普通にチョコです。ちなみにあたりくじ付きです。はずれました
第53位 横濱煉瓦フォンダンショコラ 株式会社鈴音
箱9cm 袋12.5cm 中身8cm
濃厚。濃厚以外の何者でもない。菓子に分類していいか悩んだけど、まあいいかと
第52位 チョコボール 森永製菓株式会社
箱9.5cm 中身2cm
ピーナツの食感がいい。エンゼルの類を引いた記憶がまるでない。下手したらこれが人生最後のチョコボールかも知れないので、おもちゃの缶詰とは縁遠い人生だったなとかみしめながら食べた
第51位 ボノボン 株式会社モントワール
袋10cm 中身3.5cm
中がサクサククリーミーで美味い。大きさの満足度は高いので何となく買ってしまうが、輸入品だったのか。異世界の食べ物なら、まあ美味いよね
第50位 ゴールドチョコレート 福助製菓株式会社
外装10cm 中パケ9.5cm 中身8cm
チョコは甘口で濃いめ。あたりくじ付きです。実は当たりましたが、駄菓子屋に提出する勇気はこの年齢になると逆にないってことに今更気付いた
第49位 おとくでっせ 福助製菓株式会社
外装10.5cm 中身6.5cm
チョコはなんだか柔らかい。あたりくじ付き。当たり大増量中とのことですがハズレました。人生そんなもんです
第48位 チョコベビー 株式会社明治
箱11cm 中身0.4cm
ザラザラと流し込む派と、チビチビ食べる派で派閥が分かれる。面倒なのでザラザラ食べます。大人は時間がないのでせっかちなんです
第47位 カギっこチョコレート 株式会社チーリン製菓
外装11cm 中身1cm
類似品と比べて少しだけあっさりしてるかな。実はこれ、初めて知ったかもしれない。レアだな
第46位 チョコビットフレーク 株式会社やおきん
袋11.5cm 中身3cm
サクサクしとる。甘さは控えめ。優等生タイプなので印象に残りにくいから、リピート率は低いかも知れない
第45位 ブラックサンダー 有楽製菓株式会社
袋11.5cm 中身6.5cm
みんな大好きブラックサンダー。クッキー生地のココア感がクセになる。嫌いだという人を見たことないけど、冷静に考えたら他人とブラックサンダーについて語ったことがないな
第44位 ビックリマンチョコ 株式会社ロッテ
袋11.5cm 中身7cm
チョコウエハースの美味さは流石。この手のお菓子はシール目的でチョコ捨てるというニュースが度々流れたが、捨てるくらいならくれと思っていた。この満足感を超えるのは並大抵ではない。シールはさすがにもう知らん
第43位 ハイエイトチョコレート フルタ製菓株式会社
外装12cm 中身1.5cm
これ系の錠剤的な包装のチョコは思ったより種類が多いが、今回実はM&Mを買ってなかったなと今更気付いた
第42位 アポロチョコレート 株式会社明治
外箱12cm 中身1.5cm
他のイチゴ味のチョコと比べて強くイチゴ風味を感じる。ラッキースターとか書いてあるの今気付いた。全く確認せず食べちゃった。最近これ系の隠れミッキーみたいなの多いな。ハートのピノとか眉毛コアラとか。そういやコアラのマーチも買うの忘れたな
第41位 キットカット ネスレ日本株式会社
箱12cm 袋8.5cm 中身5cm
安定の美味しさ。箱の中身はファミリーサイズに入っている小袋が3つ入っていた。昔は長いの4本を連結した1枚が銀紙に包まれていたはずだが。時代だねえ
第40位 わなげチョコレート フルタ製菓株式会社
外装12.5cm 中身1.5cm
これ系の錠剤的包装チョコは、周りのコーティングの味が皆違うな
第39位 チョコフォーカステラ 日本ラスクフーズ株式会社
袋13cm 中身8cm
コスパがいいという印象が強い。冷やすとさらに美味いタイプのやつ。なんと425kcalもあるぞ!
第38位 チョコケーキ 有楽製菓株式会社
袋13.5cm 中身8cm
チョコフォーカステラと同じカテゴリだが、こうやって並べると全く違うな
第37位 ソフトマドロス 小島食品製造株式会社
外装14cm 中身は液体
たべにくい。吸うのになかなかコツが要る。子供ならいいが、大人が懸命な顔でこれ吸ってるのはビジュアル的にどうかなと思いながら、必死に吸い切った
第36位 マーブルチョコレート 株式会社明治
箱14cm 中身1.5cm
お口で溶けて手で溶けないあれと同ジャンルです
第35位 たべっ子水族館 株式会社ギンビス
箱14cm 袋15.5cm 中身3.5cm
サクサクとしているのに染み込んだチョコが美味い傑作。一枚で食べてもまとめて食べても、どっちも美味いな。かくれた名作
第34位 チョコ太郎 株式会社菓道
袋14㎝ 中身7.5cm
パフの目が細かい。ピーナッツ感はあまり感じられなかった。スーパーBIGチョコのスーバーBIGじゃない的な感じ
第33位 チョコ棒 リスカ株式会社
袋14cm 中身8cm
似たようなのは主にドラッグストアとかで大量に見かけるが、これ系は多分全部同じだと思う。今回は有名コンビニのジェネリックを購入。多分うまい棒のチョコと一緒じゃないかなと
第32位 セコイヤ フルタ株式会社
袋14cm 中身10cm
しっかりチョコ。パフが控えめなのがアクセントになっていて良い。ゲーセンでタワーにされているのをよく見かける印象。そっち方面に営業かけてるのかと考えたりするから、大人は嫌だ
第31位 セコイヤ(ホワイト) フルタ株式会社
袋14cm 中身10cm
しっかりホワイトチョコ。パフが控えめなのがアクセントになっていて良い。こっちはあまりゲーセンでタワーにされているのを見かけない。どっちかといえばさっきのノーマルとイチゴ味が良く積まれてる気がするな
第30位 うまい棒(チョコ) 株式会社やおきん
袋14cm 中身8cm
あまりにも短いので袋を開けた時のがっかり感がすごい。中のパフは柔らかい。
ちなみにうまい棒はチョコ、シュガーラスク、通常でサイズが違う。
シュガーラスク味 袋17cm 中身11cm
めんたい味 袋17.5cm 中身11.5cm
シュガーラスク味の美味さは異常。倍の値段にしてもいいと思う。それから、実はシュガーラスク味だけ中心の穴がない。
第29位 きのこの山 株式会社明治
箱15cm 中身3cm
チョコを食べたという満足度が高いのはきのこの方だと思う
第28位 たけのこの里 株式会社明治
箱15cm 中身2.5cm
味のバランスがいいのはたけのこだな
第27位 スニッカーズ マース ジャパン リミテッド
袋15cm 中身9.7cm
知らない間に中国産になっていた。年とるとこれ一本で一日何も要らないレベル
第26位 明治ミルクチョコレート 株式会社明治
袋15cm 中身14cm
このシルエットこそがキング・オブ・チョコレートたる証。年取るとこんなに食えないのでビジュアル的にもうきつい
第25位 チョコえんぴつ 株式会社不二家
外装15.5cm 包10cm 中身10cm
味が濃いと思ったら準チョコじゃないんだな。さすが不二家
第24位 ザックザクチョコフレーク一本固め 森永製菓株式会社
袋15.5cm 中身10.5cm
固っ! なにこれ固っ!
第23位 チョコボー 株式会社バンダイ
袋15.5cm 中身10.5cm
チョコフレーク的なザクザク感。ベースのチョコの層が厚いので満足感は高い。あまり見かけない
第22位 パラソルチョコレート 株式会社不二家
外装15.5cm 中身12.5cm
意外と食べやすい。記憶の中のパラソルはもっと固かった気がしたが、そうでもなかった。形状は見れば見るほど危険な気がしてならないが、大丈夫だろうかと要らぬ心配をしてしまう
第21位 小枝 森永製菓株式会社
箱16cm 袋8cm 中身4.5cm
個包装に変わっていたとは。昔はプラスチックトレイに銀紙のフタがしてある容器でぎっしり入っていたが。というか、準チョコだったのか。知らなかった
第20位 トッポ 株式会社ロッテ
外箱16cm 袋17.5cm 中身12.5cm
規格はほぼ一緒のはずだが、チョコを食べたという満足感は高め(個人の意見です)
第19位 ポッキー 江崎グリコ株式会社
外箱16cm 袋17.5cm 中身13.5cm
スティックタイプチョコのパイオニア。ノーマルポッキーを食べる機会は、大人になるとカラオケ屋とかスナックに偏る
第18位 ドラえもんふわチョコモナカ 名糖産業株式会社(販売者:株式会社バンダイ)
袋16.5cm 中身10cm
中のエアインチョコがふわっととろける。撮影前にうっかり一口食べてしまった
第17位 ぷくぷくたいチョコ 名糖産業株式会社
袋16.5cm 中身10cm
ドラえもんのやつと比べて生地が固い気がする
第16位 丸かじり小枝 森永製菓株式会社
袋16.5cm 中身11.5cm
食べ応え半端ない。パフがアクセントになっていて良い。アーモンドが口に残る
第15位 ビッグサンダー 有楽製菓株式会社
袋16.5cm 中身11.5cm
大判のココアクッキーをコーティングしたチョコで食べ応え抜群。牛乳が欲しくなる濃さ。年取るとこんなにいらないので、ブラックサンダーで十分だな
第14位 ピコラ ヤマザキビスケット株式会社
箱16.5cm 袋16.5cm 中身12cm
周りの皮がサクサクとして、中のチョコを引き立てる。結構見かける割に手に取る機会が少ないのは何故だろうか
第13位 キットカットバー ネスレ日本株式会社
袋16.5cm 中身12.5cm
硬さと食感が絶妙なバランス。子供の頃にみたら笑いが止まらなかっただろうなという、半ばやけくそな大きさは好き。これをいい大人が真面目な顔して企画会議通したかと思うと面白い
第12位 エリーゼPAKILA 株式会社ブルボン
箱17cm 袋17cm 中身12.5cm
箱の画像を紛失してしまった。チョコの厚みが予想外。甘さは控えめ
第11位 1本満足バープロテインストロベリー アサヒグループ食品株式会社
袋17.5cm 中身12.5cm
固い。想像以上に固い。あと味は薄めです。お菓子というよりプロテイン接種が目的だからな
第10位 チョコモナカ リスカ株式会社
袋18cm 中身13cm
中はパフ入りのチョコ。モナカ生地がふわっとしている。連結部で割れそうだが意外と難しい
第9位 ホリのとうきびチョコ 株式会社ホリ
袋18cm 中身13cm
これさあ、美味いんだよねえ。もっと小さくて大袋にいっぱい入ってるやつの方がスタンダード。北海道展とかで見かけたら絶対に買うやつ
第8位 しみチョココーン 株式会社ギンビス
袋19cm 中身12.5cm
パフに染みたチョコが美味さを安定させる。のか? 確か袋入りで輪切りのやつもあるが、無限に食べてしまうので、こっちの方が安全かも知れない
第7位 チョコバット 三立製菓株式会社
袋20cm 中身14.5cm
中のパン生地が美味い。チョコは落ち着いた味。あたりくじ付き(はずれました)
第6位 ジャイアントカプリコ 江崎グリコ株式会社
外装22cm 中身14cm
食べてみると分かる。トップと中身のチョコで食感を変えているという芸の細かさ
第5位 マーブルチョコ(大) 株式会社明治
外装22.5cm 中身1.5cm
その昔、この入れ物をペンケースに使うのが流行った。そんな時代もありました。それを許されたのはクラスカースト上位のパリピだけなので、当然無縁です
第4位 駄菓子屋さんのチョコパン カネ増製菓株式会社
袋22.5cm 中身15cm
パンだよなあ。これさんざん悩んだんだけど、まあいいかなと。駄菓子売場に置いてあるし。味はカニパンとかあのへんの系列
第3位 プチ チョコ&全粒粉ビスケット 株式会社ブルボン
袋23cm 中身2.5cm
サクサクしてる。ビスケットの分量が多いかな。いつも開封すると一気に食べきってしまうので、あまりこの製品の良さを活かしきれていない
第2位 どでかバーチョコ フルタ製菓株式会社
袋27cm 中身22cm
これな。スーパーBIGチョコと競える大本命だとにらんでいたんだけど、思ったより短かった。中のパフは固め。ザクザクとした食感が心地よい
第1位 ごほうびメダルチョコ 株式会社やおきん
連結57cm 袋7cm 包装3.5cm 中身3.5cm
メダルチョコをここまで連結させたものは多分これだけ。あとからジワリとくる甘さ。まあ、悩まなかったと言えば噓になるが、長いものは長いんだから仕方ない
以上です。ということで、この結果を踏まえて再構築してみましょう。
結果発表
それではもう一度、スーパーBIGチョコと日本一ながいチョコのスペックを確認します。
スーパーBIGチョコ リスカ株式会社 袋30.5㎝ 中身24.5㎝
日本一ながいチョコ 株式会社やおきん 袋29.5㎝ 中身23.5㎝
これに先ほどのランキングの結果を加えてみます。
日本一長いチョコ(外装部門)
ごほうびメダルチョコ 株式会社やおきん 連結57cm 袋7cm 包装3.5cm 中身3.5cm
日本一長いチョコ(中身部門)
スーパーBIGチョコ リスカ株式会社 袋30.5㎝ 中身24.5㎝
日本一短いチョコ(外装部門)
チロルチョコ(ミルク) チロルチョコ株式会社 外装3cm 中身3cm
日本一短いチョコ(中身部門)
チョコベビー 株式会社明治 箱11cm 中身0.4cm
という結果でした。
ちょっと反則っぽい結果になりましたが、まあこんなもんでしょう。スーパーBIGチョコと類似のどでかバーチョコが、意外と惜しくなかったな。
2024年4月時点での結果ですので異論は認めます。まだ見ぬ伝説の長いチョコがあっても、おかしくは、ないですからね(シャレ)。
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