そんな1月のうつ状態(14)
飲む。酒を飲む。
楽しいから飲む。そうあるべきの酒を、楽しくなりたくて飲む。この2つは似て非なるもの。楽しくなりたい。そう願いながら飲む酒は、いつもより苦い。
ここではそんなうつ病にされたサラリーマンが緩やかに自分を取り戻していく様を、時系列に沿ってご紹介します。
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遺した日記から読み取れる1月27日のうつ傾向
アルコールを入れてからは比較的まとも
1/27 前夜アルコールを飲んだので眠剤はパス
―――当時の記録(日記)より抜粋―――
何度か起きた 悪夢か寒さか 多少眠い
サポートでライブ 積極的他者との関わりに踏み込めない 会話が持ち出せない
前に出ていけない アルコールを入れてからは比較的まとも
アルコールがすすむ 飲みすぎた感はある
前の日、気分が良くてつい飲んでしまった。
睡眠剤を飲まないと眠れないので、アルコールを飲んだ日は眠れないというモデルケースが成立します。
ただし、アルコールを入れると比較的まともな判断ができる(気がする)ので、つい飲んでしまうという日はこれからもあります。
うつによる高揚感の低下──判断力と高揚感を得る目的で酒量は増える一方
当時、とあるバンドのサポートメンバーでした。
バンドをやっている人間にとって、ライブは楽しいものなんです。少なくとも、自分はそうでした。それが大して楽しくなれないというのですから、重症です。
楽しくなりたくて酒を飲む。酒を飲んだ時は比較的普通になれるので酒を飲む。酒量は増える一方です。
楽しいから飲みすぎたのではなく、楽しくなりたい一心で飲みすぎた。酒の飲み方としては正しくないのですが、心の在り処が定まらなかったので仕方がないのでしょう。
ただし、睡眠薬とアルコールは相性が悪いので、酒を飲んだ日は睡眠剤を飲みませんでした。
睡眠剤を飲まないと眠れない時期。その真っ最中でしたので、当然夜は何度か目が覚めます。
酒を飲んでいるので内蔵から疲れている。飲んでいると眠れない。この時期はなんとなく、疲れがずっと残っているような感じだったと記憶しています。
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