そんな3月のうつ状態(1)
隣の人の話すテンポがスローに聞こえた。
これこそ、皆が気付くべきサイン。知っていた。本で読んで知っていた。そして自分が体験した。その速度感を。こういう症状のリアルを、皆は知らない。
ここではそんなうつ病にされたサラリーマンが緩やかに自分を取り戻していく様を、時系列に沿ってご紹介します。
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遺した日記から読み取れる3月頭のうつ傾向
これにて一段落
3/1 眠剤なし 問題なし
―――当時の記録(日記)より抜粋―――
カラオケ
3/2 眠剤なし 問題なし
スロット
ある意味自堕落に生きております。このくらい緩い方がいいんだろうと、今なら思います。
3/3 眠剤なし 問題なし こたつで寝落ち
―――当時の記録(日記)より抜粋―――
通院 眠剤2週間未使用 うつ症状なし 趣味も楽しめている
診断書を書いてもらう 次回予約なし 処方なし 問題出てくるなら相談
これにて一段落 少しホッとした
バンドの練習 楽しい 駅から一時間半かけて歩いて帰る
定期通院。
今までの2回と比べても、全く不安感がありませんでした。もう大丈夫という自信があるからでしょう。逆にこれで駄目と言われたら相当落ち込むと思います。
心のバランスを崩したからこそ気付いたこと──自らのうつ症状と照らし合わせて
診察の結果、通院不要と診断されました。
- 睡眠剤2週間未使用
- うつ症状なし
- 趣味を楽しめている
次回の予約なし。薬の処方もなし。問題が出てくるならまた相談ください。診断結果は以上です。
これにて医学的には正式に“元通りの生活を送っても問題なし”と診断されたこととなります。
最後に、診断書を書いてもらいました。これを提出すれば一段落。あとは会社(人事担当者)と産業医の最終判断を待つだけです。
待合室。会計待ちの間、隣に座った人の話すテンポが、やけにスローだと感じた。
そう、自分もそうだった。これこそ、周囲が気付くべきサイン。
会社からの評価のために本を読み、表面だけをなぞって取得したメンタルヘルスマネジメント検定など、何の役にも立たない。知識を得て、気付き、活かし、生かすことこそが大事なのだ。その本質が、定着しない限り意味などない。
直前に控えた昇進、昇給。培って来た信頼感。築き上げてきたサラリーマンとしての未来。その全てを放棄したあの日から3ヶ月。世間一般的には“帰って来られただけでも良かった”という感想になるのでしょう。
診断書を提出したら、元通りの生活が手に入ります。もう少しです。
そう、思っていました。この時は。
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