そんな1月のうつ状態(15)
何も変わりないよ。仕事は今、忙しくないよ。
自身の出世を喜んでくれた両親。心配かけまいと嘘を重ねる。何故、パワハラによる被害者のはずが、こんな嘘をつかなければならないのか。
ここではそんなうつ病にされたサラリーマンが緩やかに自分を取り戻していく様を、時系列に沿ってご紹介します。
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遺した日記から読み取れる1月27日のうつ傾向
2時間くらい寝て眠気ばかり治まる
1/28 前日アルコールを飲んだので眠剤はパス
―――当時の記録(日記)より抜粋―――
何度か起きた 酔いか寒さか悪夢か 酔いもある 頭痛 頭痛薬飲んでから
2時間くらい寝て眠気ばかり治まる
実家 心の状態はいい 母に現在の仕事を聞かれて口ごもる
義実家と夕飯 世相について多少上手く会話できた気がする 大丈夫かも
アルコール続きでなかなか睡眠薬を飲むことが出来ない。
こうなったこと。なぜ異動させられたのか。親には言えていません。
被害者のはずが言えない──根強いうつに対する偏見
言えないです。親には。
割とテンポよく出世した方でしたので、その度に喜んでくれました。そんな両親に対して、うつ病にされて飛ばされた挙句に干されています、とは言えないです。
義実家にしても同様で、まさか娘の旦那がそんな状態にされていますとは、言えません。不安にさせてしまうのが安易に想像つきます。
後日まともになってから、ふとこの時のことを思い出した。何故被害を受けた自分が嘘をつかなければならないのかと、それはもう憤慨したものです。
ストレッサーである上司(サラリーマンとうつ病と私参照)は「何もしていないのに勝手に潰れた」としか考えていません。その状況も含め、未だ思い出す度不快になります。
うつは甘え。そう言われ続けられるような環境で生活し続け、数十年。染みついた偏見は拭えない。見る側も見られる側も。
何故被害者のはずが主張できないのか。形だけのメンタルヘルス教育ではなく、正しい理解のある社会になることを、願ってやみません。
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