そんな2月のうつ状態(11)
面倒とどうでもいいは似て非なるもの。
まともな思考速度。建設的な対話。理論的な推考。全てが面倒なのはまともな証拠。何もかもどうでもいいのが不調な証拠。
ここではそんなうつ病にされたサラリーマンが緩やかに自分を取り戻していく様を、時系列に沿ってご紹介します。
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遺した日記から読み取れる2月12日頃のうつ傾向
色々面倒くさいと感じる
2/14 前夜服薬 半分(0.25mg) 寝つきは少し遅い気がする
―――当時の記録(日記)より抜粋―――
テンションは上がらないが低くもない
人事担当の面談 意外と普通に話せる
色々面倒くさいと感じる ギターを弾く
奥様からプレゼントをもらう バレンタイン うれしい
色々面倒くさいと感じる。ここはポイントですね。これまでは感情の上下動がほぼなくなっていたはずなので。
うれしい、とも書いています。感情の振れが分かりやすく出始めたタイミング。それがこの日なのでしょう。
うつの主な症例──思考に関する3つのこと
- 思考にスピード感がなくなる
- 言われていることが理解できない
- 考えがまとまらない
こんな感じが、いわゆる症例の一部です。
人事担当はギラギラしたタイプの人でした。普通の状態でも、正直話しているのが鬱陶しい人物です。
しかし、こういう状態になっている間の面談は、面倒ではない。正しくは、どうでもいい。そう「どうでもいい」という感想になるものです。
思考にスピード感がなくて、言われていることが理解できなくて、考えがまとまらないから、「面倒」なのは、普通の状態。
思考にスピード感がなくて、言われていることが理解できなくて、考えがまとまらないから、「もうどうでもいい」のが、この半年くらいの状態。
感情の振れ幅が極端に少なくなります。面倒だという感情すら浮かんでこない。つまり、「色々面倒くさいと感じる」時点で、感情を取り戻しつつある。そう結論付けられます。
現在はすっかり普通、に近い感情の振れ幅になっています。もう顔を合わせることもないであろう人事担当の面談は、最後まで当たり前に面倒でした。
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