そんな4月のうつ状態(2)
気持ち悪い。本当に、気持ち悪い。
従業員は宝。よく言われたその言葉。本当にそうか。本当にそう思っているのか。会社側の対応に、耐えがたい気持ち悪さを覚える。
ここではそんなうつ病にされたサラリーマンが緩やかに自分を取り戻していく様を、時系列に沿ってご紹介します。
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遺した日記から読み取れる4月5日のうつ傾向
気持ち悪い
4/5 社長挨拶 蚊帳の外になると 幹部だけ盛り上がっていて気持ち悪い
―――当時の記録(日記)より抜粋―――
カラオケ ラーメン屋はキャンセル 給料下がるから締めないと
組織は信仰みたいな面があります。一旦外れると気持ち悪い。心底、気持ち悪い。
会社が使う常套句──従業員は宝──パワハラでうつにさせられた従業員に対してはどうか
目立つ活躍をしていた頃、社長挨拶なんて率先して聞いていた。部下にもちゃんと聞くよう指示していました。
要するにレールに乗っていた頃は何とも思わなかった。レールから外れ、改めてその様子を外から見る。気持ち悪い。本当に気持ち悪い。
重宝がられていた。パワハラで潰されてしまった。いざそうなってしまったら、視界にも入らないような接し方をする。そんな連中が整列して、社長のあいさつを聞いている。あいさつの内容は、「従業員は宝」みたいな薄っぺらい内容。
パワハラでうつにさせられた挙句減給になる人間。そしてパワハラを行ったが全くお咎めなしの人間。両者を同じ場所に列席させて、聞かせる挨拶の内容が「従業員は宝」。そして、それを見ても何とも思わない人たち。異常です。
何をやっているのだろう。この人たちは、何をやっているのだろう。
何故私を列席させたのだろう。私がいる前で、どの面下げて「従業員は宝」などと言えたのだろう。
気持ち悪い。本当に気持ち悪い。
追い打ちで給料が下がります
そしてこれから給料が下がるという事実が、否応なしに冷静にさせます。
この時点ではまだ具体的なビジョンが見えていません。家計をどう回していこうか。とりあえず趣味として出費している部分を削ろう。そんな漠然とした対応をし始めた時期でした。
いい歳したオッサンが、カラオケやラーメン屋程度の出費を諦める。心からみじめな気分になったことを今でも覚えています。
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