サラリーマンがうつ病にされていくリアルな記録──日記編(2)──
日記を継続するのは意外と大変。
ただし、それはいわゆる一般的な社会人としての生活を送っている場合。表面上の優しさだけで窓際社員の道を歩かされ始めた自分にとって、このような日記を記す時間など、有り余っていた。
そんな1月のうつ状態(17)
突如頭が回らなくなる。
そういう状況に陥ることは、ままありました。疲れで頭が回らないのと同義ではありません。何も考えられない。話が頭に入ってこない。理解は得られない。
ここではそんなうつ病にされたサラリー ...
そんな1月のうつ状態(16)
産業医面談。
かつてはその言葉に希望を抱いたこともあります。面談で伝えられたのは、自分の甘さへの指摘。上司の忙しさを慮るような指示。そして絶望感を抱きながら退室することになるのです。
ここではそんなうつ病 ...
そんな1月のうつ状態(15)
何も変わりないよ。仕事は今、忙しくないよ。
自身の出世を喜んでくれた両親。心配かけまいと嘘を重ねる。何故、パワハラによる被害者のはずが、こんな嘘をつかなければならないのか。
ここではそんなうつ病にされたサ ...
そんな1月のうつ状態(14)
飲む。酒を飲む。
楽しいから飲む。そうあるべきの酒を、楽しくなりたくて飲む。この2つは似て非なるもの。楽しくなりたい。そう願いながら飲む酒は、いつもより苦い。
ここではそんなうつ病にされたサラリーマンが緩 ...
そんな1月のうつ状態(13)
肯定の言葉。その一言で救われる。
何が正しいのか分からない。正しいのか。間違いなのか。闇雲に手探りで探し続けた。その一言は一筋の光明。正しい評価のみが心を救う。
ここではそんなうつ病にされたサラリーマンが ...
そんな1月のうつ状態(12)
やる気が出ない。
いわゆるメンタルヘルスに理解のない方が真っ先に誤解する症状。やる気がないのではない。やる気がでない。動かないのではない。動けない。この違いは、多分理解できない。
ここではそんなうつ病にさ ...
そんな1月のうつ状態(11)
自分が自分でなくなってしまうかもしれない。
初めて受診した心療内科。初めて処方された薬。未知の世界。恐怖がないと言えば嘘になる。その薬効、副作用について、恐る恐る付き合っていく。ここはその入口。
ここでは ...
そんな1月のうつ状態(10)
何とかしたい。一縷の望みをかけて受診した心療内科。
処方された睡眠剤を口にする。悪夢に揺り動かされ満足な睡眠が取れない。そんな日が終わるとは。目覚めた朝の光は眩しくて、まさに希望のように感じたのです。その時までは。
そんな1月のうつ状態(9)
入口の前に立つ。自動ドア。開閉ボタンを押す。
これだけのことが永遠のように感じる。初めての病院。初めての心療内科。一体何が行われるのか。どんな診断を告げられるのか。今まさに未知の世界のドアを開ける。
ここ ...