そんな1月のうつ状態(15)
何も変わりないよ。仕事は今、忙しくないよ。
自身の出世を喜んでくれた両親。心配かけまいと嘘を重ねる。何故、パワハラによる被害者のはずが、こんな嘘をつかなければならないのか。
ここではそんなうつ病にされたサ ...
そんな1月のうつ状態(14)
飲む。酒を飲む。
楽しいから飲む。そうあるべきの酒を、楽しくなりたくて飲む。この2つは似て非なるもの。楽しくなりたい。そう願いながら飲む酒は、いつもより苦い。
ここではそんなうつ病にされたサラリーマンが緩 ...
そんな1月のうつ状態(13)
肯定の言葉。その一言で救われる。
何が正しいのか分からない。正しいのか。間違いなのか。闇雲に手探りで探し続けた。その一言は一筋の光明。正しい評価のみが心を救う。
ここではそんなうつ病にされたサラリーマンが ...
そんな1月のうつ状態(12)
やる気が出ない。
いわゆるメンタルヘルスに理解のない方が真っ先に誤解する症状。やる気がないのではない。やる気がでない。動かないのではない。動けない。この違いは、多分理解できない。
ここではそんなうつ病にさ ...
そんな1月のうつ状態(11)
自分が自分でなくなってしまうかもしれない。
初めて受診した心療内科。初めて処方された薬。未知の世界。恐怖がないと言えば嘘になる。その薬効、副作用について、恐る恐る付き合っていく。ここはその入口。
ここでは ...
そんな1月のうつ状態(10)
何とかしたい。一縷の望みをかけて受診した心療内科。
処方された睡眠剤を口にする。悪夢に揺り動かされ満足な睡眠が取れない。そんな日が終わるとは。目覚めた朝の光は眩しくて、まさに希望のように感じたのです。その時までは。
そんな1月のうつ状態(9)
入口の前に立つ。自動ドア。開閉ボタンを押す。
これだけのことが永遠のように感じる。初めての病院。初めての心療内科。一体何が行われるのか。どんな診断を告げられるのか。今まさに未知の世界のドアを開ける。
ここ ...
そんな1月のうつ状態(8)
脳を引っ張り出す。そんな感覚を常に味わいながら過ごす日常。
顔を隠す。出社して真っ先に行うのがそんな行動。顔を隠す。マスクを装着し、考え事をするときはタオルで顔を覆う。
ここではそんなうつ病にされたサラリ ...
そんな1月のうつ状態(7)
不眠。眠気。頭痛。その繰り返し。
何となく気付いていた。だが認めたくなかった。自分がうつ病なのではないかと。忘れない。私は忘れない。私と私の家族は、この時の経験を“絶対に”忘れない。
ここではそんなうつ病 ...
そんな1月のうつ状態(6)
寒い。脳がむずむずする。背中が気持ち悪い。
理解してもらえない独特の症状。本人としてはごく普通の振る舞い。頭痛、寝不足、手放せない頭痛薬。常備薬どころかルーチンのように頭痛薬を飲み続ける日々。
ここではそ ...